a-roboは8日、業界初のAI学習機能を搭載した金型監視システム「GROW-V」を開発し、正式版をリリースすると発表した。また8日からさいたまスーパーアリーナにて開催される「彩の国ビジネスアリーナ」でデモ機を展示する。
プラスチック製造業において、金型の破損は納期遅れや賠償問題に発展し得る重大な問題であり、未然に防ぎたいという強いニーズがある。近年、プラスチック部品は形状や素材が多様化しており、金型も複雑化していることから、金型破損のリスクは年々高まっている。
この対策として、金型をカメラで監視するシステムを導入する企業も少なくない。しかし、些細な照明変化やカメラのズレなどを検知してしまい都度生産が止まってしまうこと、また条件設定が煩雑な為、見逃しを防ぐまでに試行錯誤を要することが課題となっていた。
a-roboはこの課題を解決するため、AIにより金型の状態を学習し、検出条件を自動で最適化するカメラ監視システム「GROW-V」を開発した。
当システムは2022年にプレリリースしており、既に複数の企業に利用されている。提供された意見を基にアップデートを重ねてきており、今回正式リリースとなった。
【3つの独自機能で「安心・簡単・ほったらかし」を実現】
1. 異常学習機能
独自開発のエッジAIが異常の特徴を分析、学習します。光やサビなど、あらゆる変化に適応する。
2. ズレ補正機能
カメラのズレを抑制するよう、元の見え方へと補正する。機械の振動やズリ落ちの影響を軽減する。
3. LINE通知機能
異常検知時に、LINEにメッセージと写真を自動送信する。複数人への送信も可能。機械に貼り付く必要はない。
【デモ機の展示について】
2月8日~9日の2日間、さいたまスーパーアリーナで開催される「彩の国ビジネスアリーナ2023」でGROW-Vのデモ機を展示する。
小間番号:F-27(ハーツテック埼玉 ブース内)
展示会終了後は、公式サイトからデモの依頼を受け付ける。
「GROW-V」公式サイト