CA Tech Kids、「ChatGPT」に関する保護者アンケート「経験させたい、使わせたい」7割超え
小学生向けプログラミング教育事業のCA Tech Kids(シーエーテックキッズ)は13日、「ChatGPT(チャットジーピーティー)」に関する保護者の意向アンケート調査を行い、その調査結果を発表した。
同社は2013年から小学生のためのプログラミングスクール「Tech Kids School(テックキッズスクール)」を運営し、これまでに延べ3万人以上の子どもたちに、テクノロジーを身につける機会を提供してきた。これからの時代を生きる子どもたちが日常的に触れるテクノロジーとなるAIの最新技術を体験し、その向き合い方を親子で考える機会として、2023年3月から5回にわたって「ChatGPT親子体験」ワークショップを開催し、約400名の親子が参加した。本アンケートは、そのイベントに申し込んだ保護者に任意で回答してもらったもの。
1)保護者の方は、ChatGPTについてどのくらい知っていますか?(N=226)
2)保護者の方は、ChatGPTを使ったことがありますか?(N=226)
1)2)から、保護者の約4割がChatGPTについて理解をしており、約3割は利用経験があると回答した。しかしながら、「詳しく理解」し、「日常的に利用している」層は、ともに1割に満たず、「名前を聞いたことがある」ものの、「使ったことがない」という層が大半を占めている状況。報道などにより認知はされているが、実際に浸透しているとは言い難い状況が判った。
3)ChatGPTなどの生成AIを今後子どもが利用する可能性についてどう思いますか?(全学年)(N=226)
3)ChatGPTなどの生成AIを今後子どもが利用する可能性については、「積極的に利用させたい」21%、「適度に利用させたい」32%、「不安はあるが経験させたい」18%を合わせると約7割の保護者が利用に賛同を示す結果となった。「不安で触らせたくない」という回答は1%に留まり、残りの約3割が「これから一緒に考えたい」という状況。
4)ChatGPTなどの生成AIを今後子どもが利用する可能性についてどう思いますか?(学年別比率)(N=226)
4)利用意向の学年別の傾向としては、子の学年があがるほど「不安はあるが経験させたい」という層が僅かながら増えており、低年齢よりも年齢が高い子を持つ保護者の方が不安を感じているようだ。
5)イベント参加後あらためて、生成AIを今後子どもが利用する可能性についてどう思いますか?(N=110)
5)同スクールが実施した「ChatGPT親子体験イベント」に参加した保護者については、「これから一緒に考えたい」が1割程度に留まり、約9割が利用に賛同するという結果になった。
これらの結果より総合的に、保護者自身もまだ利活用が進んでいるわけではないものの、子どもが利用することにおいて前向きに捉えている状況がうかがえる。「これから一緒に考えたい」という層も多く、まさに現在が過渡期であることも示す結果となった。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査(イベントへの申込時に任意回答)
調査人数:小中学生の子を持つ保護者226人
調査時期:2023年4月14日〜5月28日
調査主体:小学生のためのプログラミングスクール「Tech Kids School」