AIが個人のプレゼンテーションレベルを客観的に評価する「プレトレ」提供開始

学校や企業へ累計2万5千台以上の「TrinityVision」をはじめとしたワイヤレス画面転送装置を導入し、日常的な活用により、プレゼン力、スピーチ力、交渉力を身に着けたグローバル人材の育成をすすめている、マトリックスコミュニケーションズは12日、ピーアンドアイが開発したAI(人工知能)によるプレゼンテーション評価サービス「プレトレ」の提供を開始した。

一般的にプレゼンテーションの評価は、評価者(人間)の主観的な指標をもとに行われている。それに対して「プレトレ」は、経験豊かな数千人のプレゼンテーション動画データをもとにAI解析による客観的な定性評価を行うので、人とは異なる視点で判断し、主観的なバイアスや個人の趣向に左右されることなく、一貫性のある評価結果を得ることができる。プレゼンテーション動画内のスピーチ音声とスライドをAIが解析し判定する。

音声スピーチについては、14の指標で話し方や音声(抑揚、間)を解析、一方、スライドについてはページごとに8つの指標で解析し、改善項目の指摘やスコア評価も行う。さらに時系列グラフ表示ができるので、プレゼンテーション動画を見ながら印象度を把握したり、繰り返し利用することで、スキルの向上を後押しする。

社員のプレゼンテーション能力の向上や教育現場での指導者(教職員)のプレゼン力の把握・評価に役立つという。企業では、社員のプレゼンテーションのスキルを育てることにより、生産性や収益性の向上に直結し、企業の成長には欠かせない。一方、教育現場では、子供たちに指導する立場の教員のプレゼン力を研修セミナー等で客観的に把握できるだけでなく、改善ポイントも指摘するので、繰り返し行う事でスキルアップにつながる。

■「プレトレ」の主な特徴
・プレゼンテーション動画をアップロードすると、AIが14種類の評価項目でスコア化する。
・評価結果を時系列で可視化し、プレゼンテーションの組み立て改善に役立てる。
・想定したプレゼン意図とAIの客観的な評価値との比較により、改善のきっかけを得られる。
・採点結果から、改善成果を確認できる。これにより自身の成長が可視化される。
・スライドの印象をページ毎に採点し、8つの指標評価により、良いスライド作成に導く。
・AIエンジンには、経験豊かな数千人のプレゼンテーション動画データを読み込ませている。

使い方は簡単。プレゼンテーション動画を撮影し、MP4形式に保存したファイルを専用サイトにアップするだけ。AI解析後、結果がアップされる。
*解析時間は、動画の長さによるが、アップロード後、数十分から数時間後にはPDFのダウンロードが可能になる。

■料金体系
スピーチの時間により利用プランを見積る。
・定額コース
利用人数に制限はない。1カ月の利用時間に応じた料金体系。
・5時間コース(有効期間1カ月)
動画300分(利用スライド300枚まで):7万5000円(税別)
例)1人5分の動画と5枚のスライドの場合で、60人(回)利用できる。
・20時間コース(有効期間1カ月)
動画1200分(利用スライド1200枚まで):18万円(税別)
例)1人5分の動画と5枚のスライドの場合で、240人(回)利用できる。
・その他:初期設定費用:5000円(1ライセンス毎、税別)

上記コースの他、研修やプレゼンテーション大会など利用シーン合わせて見積り可能。

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ピーアンドアイ
マトリックスコミュニケーションズ

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