Rettyは13日、OpenAI社の大規模言語モデル(LLM)を活用し、実名口コミグルメサービス「Retty(レッティ)」に掲載する飲食店の料理ジャンルをお店のメニューや口コミから自動で判定、付与するシステムを実装したと発表した。これにより、ユーザーはより行きたいお店に出会いやすくなるという。
今回は東京都内の一部飲食店約9000店を対象に試験的に導入した。お店探しの体験改善につながることが確認でき次第、順次対象範囲を広げる予定。
これまでRettyに掲載された飲食店の料理ジャンルはすべて人力で判定し、付与していた。料理ジャンルは現在248種類あり、それを判定するためのお店のメニューや口コミは単純にルール化できない複雑なデータ。人力でもジャンルの判定は難しく、精度を保つためには人員も時間もかかるものだった。しかし、LLMであれば自動化が可能だと考え、OpenAI社のLLMの活用を決定した。
このシステムではLLMとのAPI連携によってお店のメニューや口コミを解析し、適した料理ジャンルを自動で判定・付与する。たとえば、あるタイ料理店では、カレーを提供していることを本システムが口コミから解析し、新たに「カレー」の料理ジャンルが付与された。自動化によって適した料理ジャンルの維持と効率化を実現し、ユーザーは料理ジャンルを指定して検索するときに、該当のお店に出会いやすくなった。