ディップは8日、AIを活用し、生産性向上を追求する全社横断のプロジェクトチーム「dip AI Force」を始動したと発表した。
250名以上のアンバサダーを配置し、現場で活用できる200以上のプロンプトデータベースを約3000名の全社員に公開、AI活用を本格的に推進し生産性向上を目指す。
「dip AI Force」は、「現場主導」「スピード」「全社横断」をコンセプトにしたAI活用を推進する組織。営業・企画・開発等全ての部署にAI活用の教育を受けたアンバサダーを250名配置し、現場でスピーディーに活用が進み、生産性の向上を目指す体制としている。
今回、同社は「dip AI Force」を始動し、AIの適切な活用とその可能性を最大限に引き出すことで生産性向上を図り、誰もが働く喜びや幸せを感じられる社会の実現に向けて取り組みを続けていくという。
(営業現場における生産性向上イメージ)
営業社員が抱える業務の約60%にわたる原稿作成等の事務作業時間を削減。商談の質を向上させ、3年で営業生産性 1.8倍に引き上げていくこと目指している。
具体的な取り組み
▼利用環境の整備
①利用ガイドラインの策定
個人情報や顧客情報などの機密情報を厳重に扱うとともに、AI利用に関する規制や最新動向を常に把握し、社内規程やガイドラインを順次見直す。
②費用の補助
Open AI社「Chat GPT」などのAIツールを全社員が活用できるように、費用を補助してる。
③全社員への教育体制を構築
同社の業務内容に沿ったAIの内製教育コンテンツを開発し、オンライン研修を実施している。また、各種生成AIツールの利用ガイドを動画で提供している。
▼現場での活用/推進
④200以上のプロンプトデータベースを作成し、全社員へ公開
多機能ドキュメントツール「Notion」のデータベース機能を活用した当社独自のAIポータルページを作成している。現場の社員が目的にあったプロンプトを検索し、すぐに使える環境を構築している。
また、GPT-4に対応したSlack-botを立ち上げ、全社員がオープンなスペースで生成AIを活用、その促進を図っている。
⑤原稿作成
求人原稿に必要な仕事条件、職場環境等を作成できるようなプロンプトを作成している。ターゲットに合わせた内容に表現などを工夫できるようになり、今まで以上にターゲットを絞った求人原稿作成が可能となり、さらなるマッチング精度向上を目指している。
⑥特定部門の課題に応じた開発の推進
社内FAQのAI化、コード生成/コードレビューの自動化、議事録作成の自動化など、部署特有の業務に適応した開発が必要なケースが増えてきている。そのような特定の業務に関する6つのプロジェクトが進行しており、利便性の高いシステムの開発を進めている。社内FAQのAI化については、アルサーガパートナーズと共同で開発を進めており、9月を目途に活用を開始する予定。