AI画像認証によるトレーディングカードの真贋(しんがん)判定と、リアルタイムの市場価格情報を提示することを兼ね備えたトレカの鑑定サービス「VSS鑑定(バリュースカウターサービス)」を提供するコレクテストは27日、社内体制を強化し、顧客から預かったトレカを10営業日以内で鑑定するサービスを提供すると発表した。
トレカのコレクターや売買を希望するユーザー間では、客観的な機関による真贋や傷の状態の証明するため、第三者機関によるトレカの鑑定を受けることが主流となっている。顧客からトレカを預かって真贋および、状態(グレーディング)を鑑定・返却するにあたり、数カ月〜半年程度かかることが主流になっているのが現状。
昨今はトレカの人気が急騰し、特にポケモンカードゲームをはじめ、多くのトレカが販売されていることで、市場への供給量とユーザー数が大幅に伸びている。
加えて鑑定サービスは、高い精度での真贋判定が求められるため、専門スタッフが判断する必要があることと、鑑定需要の高まりから、鑑定品の返却に時間がかかってしまっている。
一方で、トレカユーザーが大切にしているトレカであるため、早期鑑定のニーズは強く、顧客の求める鑑定のスピード感と、鑑定企業側の提供するスピード感にギャップがあった。
同社は、2つの特徴を兼ね備えている。
① 鑑定したトレカに対し、リアルタイムの価格を提示
同社は「鑑定」について、真贋、状態(グレーディング)のみならず、鑑定したトレカのリアルタイム価格(価値)提示をすることまでがサービス範囲としている。
鑑定証に備え付けたQRコードを読み込むことで、インターネット上の各トレカの取引価格から、取引価格情報をスマートフォンで確認できる機能を備えた鑑定サービスを提供。
鑑定されたトレカにおいて、常時変化するトレーディングカードの価値をリアルタイムで確認できる。これにより、いつでも顧客の大切なコレクションの価値の変遷を確認できる。
② AI画像認証による真贋鑑定に加えて、専門スタッフ3名でのトリプルチェック体制
同社は、これまで専門の鑑定士が検査していた検査工程に加えて、AI技術を活用した真贋判定も実施している。AIによる学習精度向上能力と、人間の肉眼では確認ができない微細な特徴差の判断に加え、熟練した専門スタッフが感じる定性的感覚の両方を活用し、今までにない真贋およびグレーディングの精度を向上させている。
今回、顧客の要望にお応えすべく、AIのシステム面も含めたフローの見直しおよび人員を強化したことで鑑定期間の短縮を実現。高品質な鑑定制度を保持したまま、ポケモンカードゲームにおいて、10営業日以内に鑑定完了のご連絡ができる体制を整えた。
具体的には、ポケモンカードゲームにおいて、VSS鑑定サービスを申し込んだ顧客から同社へ、鑑定依頼のトレカが同社へ到着した日の翌日から起算。10営業日以内に、①トレカの真贋鑑定、②グレーディング鑑定、③価格情報提示の3点を実施し、顧客へ鑑定完了の連絡をする。
その後、顧客からサービス料を同社サイトで決済した後、返送する。