セールステック&エドテックで営業OJTの完全無人化に取り組むスタートアップ、サルエドは28日、営業教育の自動化を叶えるシステムの受託開発業務を開始した。
同社は、顧客接点で全社員&全商談に張りついてアドバイスを行うアプリケーション、AI上司「サルトル」の開発を推し進めている。
最大の特徴は、トップセールスの最良知見を搭載したAIにある。受託開発では、顧客が蓄積する社内の研修テキストや訓練マニュアル、営業チェックリスト、SFAなどの情報をこのAIに取り込んで独自の「営業DXインフラ」を構築し、成約の増加と社員の成長を後押しする。
サルトルの受託開発では、顧客に固有の営業上の課題やニーズを把握したうえで最適な機能をカスタマイズする。
例えば、面談の進め方や留意点を事前に示す「ガイド」、オンライン面談の進展や成り行きに応じて基礎的なセオリーや実践的なノウハウを同時並行で示す「カンペ」、面談の悪かった点・良かった点・改善点を総括して示す「スコア・コメント」など。
こうした便利な機能は、インサイドセールスで用いるオンライン商談システムや固定電話は当然として、フィールドセールスで用いるタブレットやスマートフォンに実装する。
サルトルは多忙を極める上司に代わり、オンライン商談では「同席営業」のかたちで、リアル商談では「同行営業」のかたちで数字づくりにとことん寄り添う。
また、導入済みのSFAと連携し、情報入力の省力化や営業日報への自動フィードバックを行う。
したがって、SFAが上司の関与なしに部下の成績が伸びる営業DXインフラに生まれ変わり、現場での利用が定着する。
AI上司(受託開発)の便利な機能を紹介 https://sal-ed.com/saltr
「サルトル」の際立った強みは、営業先への働きかけや営業先とのやり取りに的確な助言・採点をリアルタイムで行うAI。そして、こうしたアドバイスの有効性を担保するのが『営辞峰〈全6巻〉』という特別編纂の学習データ。
営業に特化したコンサルタントが膨大な歳月を費やし、上位3%の成績優良者が順守するナレッジを抽出して汎用性に留意しながら標準化している。いわば、業種不問のトップセールスナレッジを凝縮した辞書。
受託開発ではこの学習データに、顧客が保有する情報資産から作成した独自の営業知見を追加するだけで済む。おのずと開発に要する「時間・労力・費用」を大幅に減らせる。