天問堂、AI先生が学生の質問にリアルタイムで回答 授業中のAI対話新機能を「イマキク」に追加

リアルタイムアンケート「イマキク」を提供する天問堂は26日、日本で初めて授業中にAIが学生の質問にリアルタイムで回答する新機能を、イマキクに追加することを発表した。この新機能が、学生の質問に適切に答えることで、教職員の負担軽減と学生の学習支援が一層強化されることが期待されるという。

「イマキク」は、スマホからアプリ不要で利用できる、リアルタイムアンケートシステム。投票、質問投稿、アンケート、授業出欠管理、テスト/クイズ機能など、授業に必要なあらゆる機能を多数提供している。対面授業やオンライン授業、双方向授業やアクティブラーニング授業にも対応している。2014年のサービス開始以来、600万人を超える利用者に利用されている。

「イマキク」を利用する教職員から「授業中に学生からの質問に全て回答することが難しい」という課題が寄せられていた。また、教職員は授業以外の業務にも多忙であり、一人ひとりの学生に対応する時間を十分に割けないとの声もあった。

授業支援に取り組んでいる天問堂では、この課題を解決するために、AIを活用した新機能の実現に取り組んできた。

自社調査では、検索サイトから「リアルタイムアンケート」と入力して表示されたWEBサイトを確認した結果、AIがイベントの最中に参加者の質問に即答する機能の存在はなかった。また協力した大学教職員へのヒアリングでも、同様の機能を提供するリアルタイムアンケートの存在は把握していないという結果だった。(2024年4月24日時点)

2023年7月から8カ月間にわたり、日本国内の大学からAI専門家6名と、実際の授業で利用した教授4名からのフィードバックを受け、「AI先生」の安全性の検証と改善を実施した。その結果、安全性と実用性を兼ね備えた、AIの新機能を実現することができたという。

「イマキク」にログイン後、利用用途を選んで「AI先生」を作成する。

次に、授業資料を登録するだけで準備は完了。用途は「授業、予習・復習、オープンキャンパス、研修、お問合せ対応、学園祭、施設案内」から選べる。今後、教材作成や成績評価などの機能も提供予定。

「AI先生」が嘘をつかないように「トレーニング」することもできる。
(AI機能は、イマキク有料プランの契約が必要)

・イマキク(教育向け利用シーン)
・イマキク(法人企業向け利用シーン)

1.イマキクで、利用用途に適した「AI先生」を作成し、授業で使用する資料を登録する。登録できる資料は、WEBサイトURL、テキスト、PDF、Excel、PowerPoint、Word、Youtube。

2.AI先生のトレーニングが行える。誤った回答を避け、意図した通りの回答ができるようになるす。トレーニングの 方法は、「AI先生」が想定問答集を自動で作成する様子を見ながら、誤っている箇所を訂正するだけで完了。

3.授業中に学生が質問をすると、「AI先生」が適切な回答をします。 学生はQRコードをスマホで読み取るだけでアプリは不要。

4.授業後も「AI先生」は休まない。学生が予習・復習を行うときも、「AI先生」が即座に適切な回答を提供する。教職員の負担はなく、学生の学習支援が一層強化される。

5.「AI先生」の回答内容を、評価・訂正する毎に回答精度が高まる。

「AI先生」が学生の質問に対して”適切な回答文”をリアルタイムに表示する仕組み

【イマキク「AI先生」の利用条件】
「AI先生」は2024年5月1日から、リアルタイムアンケート「イマキク」有料プランの契約者向けに提供する。有料プランは「教育機関向け」「法人企業向け」の両方同時に提供を開始する。対象となる有料プランの詳細は、イマキクWEBサイトを。

【アプリ不要で今すぐ使える「イマキク」の利用方法】
教員はQRコードを表示し、学生はスマートフォンでそれを読み込むだけで、用意したリアルタイムアンケート設問にアクセスできる。使いやすいデザインで、公開当初から現在まで、累計600万人以上の利用者がいる。

「イマキク」

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