JDSCは8日、教育事業で生成AIを活用したソリューションを新たに開発し、第1弾として、学習者のニーズに応じたオリジナルの日本語学習教材を自動生成する「にちぶん」の提供を開始した。
日本国内で就業、学習する外国人材の急増に伴い、日本語学習ニーズは非常に高まっている。外国人就業者では、人口減に伴う国内市場の縮小や生産労働人口の減少に対応するために、高度な専門性を持ち、研究者や技術者として来日する高度外国人材の受け入れが進み、学習者では、政府が2033年までに外国人留学生の年間受入40万人の実現(2023年4月、教育未来創造会議第2次提言)を掲げているように、留学生の増加が見込まれている。
高度外国人材や留学生は、就業する業種や職種、本人の意向によって習得したい日本語の種類や学習内容が異なり、日本語学校は多様化する学習ニーズへの対応が求められている。一方で、日本語教師は高齢化や待遇面の課題から減少傾向にあり、多様化するニーズにきめ細やかに対応するには人材が不足している。
JDSCが提供する「にちぶん」は、これらの課題を解決し、学習者のニーズに対応するオリジナルの日本語教材を自動生成するソリューション。作成を希望する分野とレベル、文章形式、文字数、使用文法などを選択することで、指定条件に応じた日本語文章を自動生成する。画面上で条件を指定するだけのシンプルな操作性も特長で、PC操作に不慣れな教員の方でも簡単に利用できる。JDSCは「にちぶん」を月額課金型モデルで提供する。