産業用AIロボット研究開発のCoLab、独自の自律制御ロボット製品「AI Servo Robot System」リリース

過酷な単純作業を自動化しサプライチェーンの変革を目指し、産業用AIロボットの開発・販売を行うCoLab(コラボ)は21日、独自の自律型AIとビジュアルサーボ、センシングサーボを組み合わせた自律制御ロボット「AI Servo Robot System」(AIサーボロボットシステム)を本格リリースしたと発表した。

本ロボットシステムの導入により、これまで工場で人の目や手作業でしか対応できなかった組立工程を、完全自動化することが可能になるという。

モノづくりを取り巻く環境は、技術漏洩、リードタイムの悪化、少子高齢化による労働力不足という課題を抱えてきたが、ここ数年ではこれらの課題に加えて、経済安保と⼈権侵害リスクの対応が必要となり、国際情勢の急速な変化に対応するためサプライチェーンの再構築が急務となっている。

しかしながら、モノづくり現場は⽣産国を変える以外に明確な解決策がなく、これまでさまざまなロボット技術・製品が登場してきたが、サプライチェーンのボトルネックである「組⽴工場の自動化」を実現する手段が存在しないのが現状だという。

同社はこの課題を解決するため、産業機器メーカー出身の企画・開発・営業経験者が集まり2015年に創業した。組立工程に欠かせない「視覚」と「触覚」、そしてロボット技術と自律型AIを組み合わせることで、⾼精度な作業の自動化を実現する自律制御ロボット「AI Servo Robot System」の開発に至った。

「AI Servo Robot System」は、投資回収が困難だった組立工程を自動化するロボットシステム。AIビジュアルサーボとAIセンシングサーボが高精度で繊細な動作に対応し、ロボットティーチやカメラキャリブレーションを不要とする。

AIビジュアルサーボは、視覚情報を基にロボット誤差を調整し、ティーチレスにも関わらず0.1mm以下の絶対精度でロボット動作を生成する。

AIセンシングサーボは、力覚情報を基にティーチレスで高精度な組立制御を実現する。

「AI Servo Robot System」の導入利点と見込める効果
(1)短納期
治具レス・プログラムレスにより、標準作業であれば2週間でセットアップが可能。
(2)高精度
金属ワーク同士の組立やFPC挿入など、0.1mm以下の高精度動作が可能。
(3)高ROI
AIによりサイズや部品位置が異なる多品種少量生産が可能となるため、ライフサイクルの短い組立工程においても投資回収が可能。
(4)工場でのサポート体制
ロボットやカメラなど個体ばらつきに依存せず、誤差は視覚情報と力覚情報によって調整される原理であるため、万が一の故障で部品を交換してもロボットティーチングやカメラキャリブレーションは不要。これにより短時間で設備の復旧が可能となる。

製品に関する問い合わせ先:info@colab.co.jp

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