ディップは21日、生成AIを活用した日本初(同社調べ)の対話型バイト探しサービス「dip AIエージェント」を開始すると発表した。
同社は、本サービスを早期実用化するため2023年4月に「ディップ技術研究所」を設立し、東京大学 松尾・岩澤研究室の成果活用型企業である松尾研究所と連携し、最先端の技術開発を進めている。本サービスを通じ労働市場の諸課題を解決し、誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指していくという。
「dip AIエージェント」は、日本最大級の求人情報サイト「バイトル」を運営する同社が、生成AIを活用した新たなサービスで、従来の「大量の求人情報から検索する・選ぶ」方法から「対話しながら最適な仕事に出会える」方法へと進化し、採用率を大幅に高めていくことを目指している。
本サービスでは、プログラムされた規則やロジックに基づいて応答を生成する従来のチャットボットとは異なり、生成AIを活用してより自然な応答を生成し、対話を通じて最適な仕事に出会うことを目指す。重要なのはマッチング精度。そのためには求人企業の最新かつ信頼性の高い情報・データが必要。本サービスでは、全国約2000名の採用コンサルタントが集める「最新かつ正確な当社独自の求人情報」と求職者の「顕在・潜在ニーズ」を活用してマッチング精度を高め、一人ひとりに優しく寄り添い最適な仕事・職場に出会える機会創出に貢献していく。
なお、松尾研究所と共同で以下のような技術レベルを設定し、本サービスの開発を進めている。この度開始した本サービスはレベル2「対話支援型」となり、2027年2月期内を目途にレベル3「深層理解型」へ到達することを目指している。
参考:本サービスレベル
・レベル1「基本案内型」
基本的な情報提供と案内機能を備え、ユーザーの入力に基づいた初歩的な提案を行う。
・レベル2「対話支援型」
ユーザーとの対話を通して、ニーズを理解し、検索技術を活用して具体的な提案を行う。
・レベル3「深層理解型」
ユーザーの潜在的なニーズの理解、個別化された提案をしていく。
・レベル4「人間同等型」
人間のエージェント機能と同等の理解力をもち、適切な提案をしていく。
・レベル5「人間超越型」
ユーザーを全面的にサポートし、高度にカスタマイズされた提案をしていく。