情報処理学会は、連続セミナー2024 第4回「次世代AIモデルに向けた研究開発動向」を8月7日に開催する。
言葉による指示に対して、まるで人間と対話しているかのような自然な応答や、専門的な知識・能力を備えているかのような応答を返す生成AIが登場し、人間の知的作業全般に変革をもたらしつつある。
この生成AIを支えている最先端のAIモデルは、膨大な量のデータから超大規模深層学習によって作られた、ある種の確率モデルで、基盤モデルや大規模言語モデルと呼ばれている。
この現在のAIモデルは高い汎用性やマルチモーダル性を示しているが、人間と比べると、資源効率、実世界操作(身体性)、論理性、安全性、信頼性などに問題を抱えている。
しかも、なぜ上述のような極めて賢く見える応答を返すことができるのか、そのメカニズムは明らかになっていない。
そこで、本セッションでは、そのメカニズムを解明することや、人間の知能との違いと、そこから得られる知見を生かすことで、現在のAIモデルの問題克服や新たなAI発展を探る取り組みを紹介する。
開催概要
開催日時:8月7日(水) 13:00~16:00
開催方法:オンライン *アーカイブ配信アリ
タイムテーブル:
[13:00-13:15] オープニング
福島 俊一(国立研究開発法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター フェロー)
[13:15-14:00]Session1 「LLM-jpプロジェクトと大規模言語モデルの研究開発」
武田 浩一(国立情報学研究所 大規模言語モデル研究開発センター 副センター長・特任教授)
鈴木 潤(東北大学 言語AI研究センター センター長・教授)
宮尾 祐介(東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授)
[14:10-14:55] Session2「脳とAIの強みと弱み」
銅谷 賢治(沖縄科学技術大学院大学 神経計算ユニット 教授)
[15:05-15:50]Session3「脳の予測情報処理:人間の認知発達から学ぶAI設計」
長井 志江(東京大学 ニューロインテリジェンス国際研究機構 特任教授)
[15:50-16:00]クロージング
福島 俊一(国立研究開発法人科学技術振興機構 研究開発戦略センター フェロー)