サッポログループ、独自の生成AIツール「SAPPORO AI-Stick」の導入を開始
サッポロホールディングスは3日、サッポログループ全社員約6000名を対象に、サッポログループ独自の生成AIツール「SAPPORO AI-Stick(サッポロ相棒)」を導入した。
「SAPPORO AI-Stick」は、アマゾン ウェブ サービス(AWS)が提供する生成AIサービスAmazon Bedrockを利用して構築したツール。文章ベースでの会話機能や画像生成機能を有しており、サッポログループの社内データを連携させることで、独自のアルゴリズムによる社内情報を踏まえた回答生成も可能。本導入によって、業務品質や生産性の向上、業務プロセスの改善を目指す。
また、同社は2022年から「全社員DX人財化」を掲げ、サッポログループ全社員約6000名を対象にDX基礎リテラシー向上を目的とした研修を行ってきたが「全社員DX人財化」の取り組みをさらに加速させるため、4年目となる全社員DX研修を2月から開始する。
本年はアイデミーが提供する、生成AIに特化したサッポログループオリジナルの研修内容を実施する。本研修では、グループの従業員が自発的に生成AIを活用できるようになるレベルを目指しており、知識のインプットのみではなく「SAPPORO AI-Stick」を使ったハンズオンコンテンツを盛り込む。プロンプトテンプレートの展開、活用事例の発信などを通して「SAPPORO AI-Stick」の迅速な活用定着を図り、今後は本ツールの社内データ連携機能を中心に活用を進めることで特定部門領域に特化した事例の創出と業務プロセス変革へもつなげていく。
サッポログループは「中期経営計画(2023~26)」において、事業戦略・財務戦略・サステナビリティを支える経営基盤として「DX」を重点活動の1つに位置付けている。あらゆるステークホルダーとともに成長し続け、顧客と企業の価値最大化を目指し、デジタル技術の活用による業務変革への取り組みを引き続き推進していくという。