ベネッセホールディングスとパーソルキャリアの合弁会社ベネッセ i-キャリアが運営する、doda発の新卒オファーサービス「dodaキャンパス」は20日、大学3、4年生を対象に、就活における「ChatGPT(生成AIサービス)」の活用実態を調査し、その結果を発表した。
それによると、大学3、4年生(25年卒、24年卒)を対象に、就活で「ChatGPT」利用したことがあるかと聞いたところ、26.5%の学生が「はい」と回答。4人に1人の学生が、「ChatGPT」の利用経験があることが明らかになった。
就活において、具体的にどのような場面で活用したかについては、1位は「企業の志望動機の作成」(63.6%)で、2位の「自己PRの作成」(62.8%)と僅差だった。
利用した理由については、6割の学生が「時間短縮のため(企業分析やES作成などの作業時間)」と回答。2位も「時間短縮のため(今後のキャリアや自己分析などの思考整理)」(45.8%)となり、「ChatGPT」を利用することで確保できた時間を、思考の整理や自身を見つめ直す機会にするなど、有効に活用している学生が多いことが推測される。また、3位は「話題になっているため/興味本位で」(43.3%)となり、「ChatGPT」などの生成AIサービスに対する学生の興味・関心の高さもうかがえる結果になった。
「ChatGPT」を利用した学生が感じたメリットの1位は「自分では思いつかない気づきが得られた」(77.5%)でした。2位は「時間短縮できた(企業分析やES作成などの作業時間)」(61.7%)、3位「時間短縮できた(今後のキャリアや自己分析などの思考整理)」(40.8%)となり、利用の理由に対して一定の期待した効果が得られた学生が多い結果になった。
一方で利用のデメリットについては、65.3%の学生が「なかった」と回答。利用の効果の有無にかかわらず、デメリットはなかったと感じた学生が多い結果になった。2位「期待した気づきが得られなかった」(10.2%)、3位「使いこなせなかった」(8.5%)だった。
書類選考や面接対策などの就活において役立ったかについては、1位「多少役立った」(53.3%)、2位「すごく役立った」(40.8%)となり、「役立っていない」と回答した学生は全体の5.8%だった。「ChatGPT」の利用が、自身の就活に何らかの形で役立ったと感じた学生が多いことがわかった。
就活に利用した学生に今後も「ChatGPT」を利用したいかを聞いたところ、63%の学生が「はい」と回答、「いいえ」(37%)より27pt多い結果になった。
■調査概要
調査期間:2023年6月12日(月)~6月18日(日)
調査対象:dodaキャンパス会員の大学3、4年生(25年卒、24年卒)
調査方法:Webアンケート回答方式
有効回答数:452人