企業向けの教育研修事業と若年層向けの就職支援事業を展開するジェイックは29日、同社が開発したChatGPTを活用したAIによる自己PR&志望動機の作成・添削サービス「就活AI」の月間利用回数が1万回を突破したことを発表した。
今年5月に同社がリリースした「就活AI」は、就職活動を行う人のタイムパフォーマンス向上を目的に開発した。入力されたキーワードやエピソードに応じて、AIが自己PR・志望動機のたたき台を数十秒で作成、また自分で作った自己PRや志望動機の添削や、面接のアドバイスも生成するツール。利用は24時間365日無料、会員登録も不要で利用することができ、就活生や転職者が使いたいときにすぐに使えることが特徴。同社が別途提供している面接練習AIや自己分析サービスとも連携しており、AIを活用して効率よく就職・転職活動を進めることができる。
月間利用回数の属性別内訳を見ると、学生36%、第二新卒13%、既卒/フリーター14%、社会人37%という結果になった。学生以外の利用が約6割となり、新卒の就職活動を行う学生だけでなく、転職活動等を行う社会人にも幅広く利用されていることがわかった。
利用された機能の内訳は、1位「志望動機作成」(42%)、2位「自己PR作成」(26%)、3位「志望動機添削」(19%)、4位「自己PR添削」13%となった。上位となった志望動機、自己PRの作成は、経験のない学生層や既卒層、経験はあるが異業種・職種転職が多い第二新卒層、即戦力ニーズとなるキャリア層などの属性によって内容や作り方が変わるため、就職活動のプロセスの中でも特に時間がかかる作業。
今後は同社で既に提供している面接練習AI「steach」と組み合わせて、スマートフォンを使って模擬面接を実施して、声や表情、身振り手振りといった非言語情報に加え、模擬面接で話した内容そのものへのフィードバックも得られるようにする。また、同社が提供するダイレクトリクルーティング「Future Finder」内にも就活AIの機能を組み込み、自己分析サービスと組み合わせて使えるようにすることなども計画している。さらにこうした面接練習AIや就活AIで蓄積したノウハウを、営業研修と組み合わせて使える商談ロールプレイングAI、マネジメント研修と組み合わせて使える管理職向けの1on1ロールプレイングAI、研修後の行動変容を1on1で支援するコーチングAI などの開発にも活かしていければと考えているという。