京都大学大学院情報学研究科知能情報学専攻と京大オリジナルは、2020年9月から3月にかけて、全8セッション(各セッション4日間もしくは2日間)の技術者向けの人工知能講座を開講する。
昨年度から2期目の今回は、新型コロナウィルスへの対応として、オンラインで講義と演習を実施する。各研究室の教員が提供する、最先端の研究に根差した講義と具体的実装体験を通し、人工知能の本質の理解と実世界課題解決に向けた実践的技術の習得を目指すという。
人工知能は人の生活を豊かにするためにあるべきもの。そのためには、人の意図を理解し、状態を推し量り、個人に合わせ、状況を見据えた判断をおこなう高次計算機情報処理、すなわち「人を知ることによってできる」人工知能が必須となる。
人工知能技術はまた、人の考えや行動の発現の裏にある複雑な情報処理機構を解明するための、「人を知るため」の合わせ鏡ともなる。人工知能技術を用いてより人を良く知り、人をより知ることによってより良い人工知能技術を生み出すことができる。
京都大学大学院情報学研究科知能情報学専攻では、このような「人を知る」人工知能の実現を目指し、各専門の研究者が切磋琢磨し、多角的かつ融合的な研究を進めている。これらの研究成果も含めた最先端の基盤技術と基礎理論をより広く知ってもらうことにより、「人を知る」人工知能を活用した未来社会の産学の垣根を超えた創生に向けたつながりの場となることを期待しているという。
当講座は、「最先端研究に従事する現役の教授らが直接指導」「理論のみに偏らず実践との組み合わせ(講義と演習)で構成」「短期間集中の講座」という特徴がある。
カリキュラムは、座8つのセッションから成り、それぞれ1つの研究室が講座を提供する。
各個別セッションで申し込みできるが、「人を知る」人工知能の真の理解にはすべてのセッションを受講することを薦めるという。各セッションは4日間(20コマ相当)もしくは2日間(10コマ相当)の講義と演習で構成されている。
本講座に関するオンライン説明会を、8月19日(水)11:00~12:00 (Zoomによるオンライン)開催する。