Ubieは2日、全国の病院を対象に、生成AIで生産性向上を図る新サービス「ユビーメディカルナビ 生成AI(β版)」の提供を開始した。
文章に加え、音声、画像などの複数の生成AIモデルを安全な環境で提供することにより、病院内の様々なユースケースに応じた業務効率化を支援する。
本サービスは2023年12月に実施した恵寿総合病院との生成AI活用に関する実証実験をはじめ、複数の協力医療機関との実証実験の結果を踏まえ提供開始することを決定したもの。恵寿総合病院との実証実験では書類作成業務の時間が最大1/3まで軽減できるなど、生成AIの活用が院内全体の業務効率化に寄与する可能性が示されているという。
<ユビーメディカルナビ 生成AI(β版)の特徴>
1:多彩な機能
文章生成・要約の他、音声認識、画像認識、検索拡張生成(RAG)などの利用が可能。生成AIはChat GPTをはじめとして、同社が精度検証などを行った複数のモデルを組合せ、ユースケースに応じ適宜最適なモデルを適用していく。
2:個別環境下で安全に利用可能
個別環境を準備し、生成AIでのデータ学習機能をオフにした状態でサービスを提供する。院内データが病院個別環境外で処理されたり、AIの学習で活用されたりすることなく安全に利用できる。よりクローズドで安全なネットワーク環境(閉域網)のサービスも合わせて提供可能。
3:コンサルタントによる導入〜活用支援
複数病院での実証実験・業務実装で蓄積した、プロンプトエンジニアリングや業務にあわせたAIモデルの選定、オペレーション構築、院内データの安全な取り扱いなど多岐にわたるノウハウをもとに、コンサルタントが導入検討から医療現場での活用や業務実装に至るまで一気通貫で支援する。
4:ユビーメディカルナビを利用していない病院でも利用可能
「ユビーメディカルナビ 生成AI(β版)」は、同社が提供する医療機関向けサービスパッケージ「ユビーメディカルナビ」を未導入の病院でも利用することが可能。(詳細は問い合わせる)