リクエスト、AIによる施工技能の伝承支援:Construction SKILL Transferリリース
リクエストは2日、XR HRD(XR HRBP)研究センターと共同で、AIによるパーソナルアドバイザーの提供を開始した。
技術の形式化は可能だが、技術だけでは必要な品質を作り込むことはできない。施工する現場と製品は常に異なるため、熟練した職人の技能を定義するためには、以下の公式が使用される。
「技能」=「価値観・考え方」×「事実を観察する視点」×「技術」
熟練した唯一無二の職人に「何が大切ですか?」と質問すると、必ず「気遣い」「心配り」「配慮」が大切だと答えるという。これは関係性の価値。仕事はチームで行い、特定の相手の役に立つ思考と行動が重要。関係性の価値が生まれる要因は「事実を観察する視点」。現在の状況を把握し、「正しい状態の仮説」を作り出し、現在の状況と正しい状態を比較すると、「気づき」が得られる。この気づきから「気遣い」「心配り」「配慮」が生まれる。熟練した職人は、目の前の事実を観察し、そこで生活する人(つまり、使う人)にとってより良い品質を作り込むために行動する。それにより、施工現場の人々への「気遣い」「心配り」「配慮」が自然かつ普通に行われる。
このような熟練した職人を、限られた就業時間の中で、効率的かつ効果的に育成するためのAIによるパーソナルトレーナーを活用してほしいという。