OSTech、東京大学と産学連携で非接触デジタル技術を用いた予兆検知の共同研究

アウトソーシングテクノロジー(OSTech)は29日、東京大学 滝沢龍 准教授と、非接触デジタル技術を用いたメンタルヘルス不調の予兆検知に関わる共同研究を開始すると発表した。

OSTechと滝沢龍 准教授は、スマートフォンアプリケーションで非接触に取得できる心拍変動や顔色などのバイタルサインを用いたメンタルヘルス不調の検知ロジックに関する共同研究ならびに、共同実証実験を開始する。OSTechは、東京大学との産学連携によるヘルステック研究プロジェクトを通じ、社会的課題ともいえる就業者のメンタルヘルスケアをテクノロジーの活用により推進するとしている。

今回の共同研究で用いる基礎技術は、千葉大学とセンシングが共同研究し開発したシステムを、OSTechが非接触型スマートフォン向けアプリケーションとして開発したもの。

共同研究では、バイタルサインを用いて、簡単な自己記入式の回答と組み合わせることで、たとえば抑うつ、不安やパニックなどのメンタルヘルス不調の兆候を、診断名のつくような重症な状態になる以前に、より精度高く検知ができる技術開発を目指すことが研究のテーマ。OSTechと滝沢龍 准教授は、検知ロジックの共同研究ならびに、必要な基礎データ取得のための共同実証実験を開始する。

実証実験概要

調査期間:2020年10月~2021年9月
対象者:20代~40代の就業中の男女
対象者数:約500名
取得データ:
①平常時とストレス時の判定に必要な自己記入式の指標データ
②日常生活や身体のバイオリズムと検出値との関連性を示すデータ
・平常時とストレス時、それぞれのバイタルサインデータ取得とストレスチェックを実施し関連性を検証する

本研究では、心拍変動や顔色などのバイタルサインを数値化し、メンタルヘルス不調の兆候を早期に検知するため、就業者自身が認識していないストレスの蓄積や、それに伴う不調のサインを早期に発見し、重症化を防ぐことが期待される。スマートフォンやPCで、30秒程度の動画を撮影するだけでバイタル指標を取得できる簡便な非接触技術のため、測定自体による身体的・心理的負担が少なく、より自然な日常のデータを取得することが可能だという。

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