サービスロボットを開発するスマートロボティクスは18日、神奈川県のロボット共生社会推進事業の取り組みの一つとして、神奈川県藤沢市にある善行中学校で、紫外線照射ロボットの見学会および実証実験を行ったと発表した。
ロボットの実証実験前に行った見学会では、紫外線灯ではなく、蛍光灯を設置したロボットを廊下で走行させて、同社スタッフから、どのような役割を果たすロボットなのか、操作はどのように行うのか説明を行った。
自走するロボットを初めて見た生徒たちは、非常に驚いた様子を見せながらも興味を持って、動くロボットの側に立ち、ロボットの仕組みや操作しているスマートフォンとロボットの通信方法などを質問。また、紫外線灯の除菌効果など、とても興味深く同社スタッフの話を聞いたという。
今回の実証実験では、2階フロアの遠隔地からロボットを操作。「⼈が近くにいないか」「⽬指す場所に的確にUV-C照射が実⾏されているか」等、操作画⾯(モニター)上で常時確認しながらロボットを稼働させた。
通信遅延もなく、スムーズに走行および照射作業(ON/OFF)を実行することができた。特にしっかりと照射をしたいポイント(事前に決定)については、対象物より約1mの距離から、2分間停止をして照射を実施。また、廊下の一部エリアでは、低速走行で照射を行い照射前後の効果を計測した。
事前に決定した照射ポイントについては、UV-C照射前後でルミテスターSmartでATP拭き取り検査を行った。全てのポイントにおいて、照射前後で計測数値が減少し、2分間停止したポイントでは最大95%、低速走行照射ポイントでは最大64%の数値改善が見られたという。