ソラコムは9日 、通信するAIカメラ S+ Camera Basic(サープラスカメラ)で、「動画プレビュー」機能を提供開始した。
S+ Camera Basicは、IoTプラットフォームSORACOMのノウハウを活かしたAIカメラ。セルラー通信を搭載することで、導入にかかる作業を軽減、現地に行くことなく遠隔からAIアルゴリズムを必要な時に更新できるようにした。無料で利用できる物体検出など6つのサンプルアルゴリズムや、カメラの購入前に操作を試せるトライアル機能によって、用途にあわせたAIカメラソリューションの開発と提供をサポートする。
今回提供開始する「動画プレビュー」機能は、S+ Camera Basicにアクセスし、カメラ内の動画を閲覧できる機能。管理コンソールから動画キャプチャを開始すると、過去最大10分前から記録開始後の動画を閲覧できる。例えば、設置したカメラのアルゴリズムの精度を向上させるために定期的に映像を取得しチェックするケースや、アルゴリズム実施にエラーがある場合に実際の動画を見て対策を検討するケースで役立つという。
さらに、カメラ側のAIアルゴリズムをトリガーとして、動画キャプチャを開始しクラウドに転送するという仕組みも構築可能。例えば、カメラ側の物体検出のアルゴリズムで人を検知した場合、そのイベント発生の30秒前から1分間後までの動画をクラウドに蓄積するシステムにも応用できる。
ソラコムは、これからの社会で必要となる技術を誰もが使える社会を目指す「IoTの民主化」を掲げ、SORACOMプラットフォームを通じて、テクノロジーによるイノベーション創出に貢献するという。