外観検査の自動化を推進してきたMENOUは26日、新型コロナウイルスのパンデミックに伴い効率化とDXが期待される医療・ライフサイエンス分野のAI開発を促進するため、AI開発ツールであるMENOU-TE(メノート)を一定期間無償で提供すると発表した。
外観検査用AIの統合開発を可能とするために開発されたMENOU-TEは、これまで多くの製造業に導入されてきた。 MENOU-TE は、検査員が行っている複雑で高度な判断を行うAIをプログラミング不要で開発することが可能なため、自動車、電機、食品、アパレル、など幅広い業界において、金属、樹脂、繊維など様々な素材の検査に用いられている。
医療・ライフサイエンス分野においてもMENOU-TEの利用は発展している。効率的なアノテーションおよびAI開発ツールとして、DeepEyeVisionや社GramEyeで活用されている。MENOU-TEを用いることで、ピクセル単位の細かいアノテーション(セマンティックセグメンテーション)、複数の専門家による効率的なアノテーション業務を可能にするなど飛躍的な業務効率の改善が得られるという。
今回の特別キャンペーンでは、医療目的もしくはライフサイエンス用途で使用する人に限り、MENOU-TE導入にかかる初期費用および月額使用料を無償にする。
MENOU-TEは画像AIシステムの開発を一気通貫で行うことができるソフトウェア。学習対象画像の管理から、自動画像処理、マウスによる複数の解析タスクの組み合わせ、直感的な操作によるアノテーション、を行うことが可能。それらの操作を元に、画像の分類、識別、さらにはピクセル毎に対象物を見つけ出すセグメンテーションなど高度なAIを構築するプラットフォーム。
【無償キャンペーンの条件】
無償キャンペーンの対象者は以下の団体・組織に所属する人。
・医学、生物科学系の大学、研究機関
・創業3年未満のスタートアップ・ベンチャー
・公共の助成金を獲得した上記以外のプロジェクト/組織
・上記条件に準ずる、同社が社会的意義が高いと判断した研究を行っている団体・組織
2021年9月30日までに応募フォームに必要事項を記入したた人を、同社が審査の上、無償ライセンスを発行するす。
通常価格は、初期費用137万5000円(税込)、月額使用料5万5000円(税込)となっている。