顔認識技術のパイオニアであるサイバーリンク(CyberLink Corp.台北)は13日、同社のAI顔認証エンジン「FaceMe」が台湾の内政部警政署(日本の警察庁に相当)に採用され、警政署システムや公共安全関連アプリケーションの構築を支援すると発表した。
また、サイバーリンクは顔認識技術に加えて、AI ナンバープレート識別ソリューションも提供しており、警政署や公共部門、システムインテグレーターが、異なる気象条件や、正面以外の撮影角度からもナンバープレートを認識可能なアプリケーションをソリューションに導入できるように支援している。
FaceMe AI 顔認証エンジンは、エッジデバイスやサーバーなど様々な環境に対応しており、
パトロール中の警察官がスマートフォンのカメラや、ボディカムなどのエッジデバイスを使って助けを必要としている人の顔の特徴を検出して、サーバーに送信してデータベースと比較し身元確認を行うことができる。
これにより公共の安全と支援を行うアプリケーションを提供する。FaceMe は 0.003ms 以下で 99.70% の認識率を実現し、このアプリケーションで身元確認や、行方不明者などの捜索に役立てることができるという。
顔認証技術に加えて、サイバーリンクの「AI ナンバープレート識別」ソリューションは、パトカーのドライブレコーダーに組み込むことで、ドライブレコーダーがとらえた映像内のナンバープレートをすばやくスキャンして認識し、データベース内の犯罪・盗難記録のナンバープレートと比較し、その結果を即時にパトカーの監視画面に表示することがでる。サイバーリンクは台湾ナンバープレートの実用試験とシステム最適化を行い、雨の日や夜間の視界の悪い場所でも 99.70% という高い認識率を維持し、警察の効率的な事件処理に役立っているという。