AI insideは4日、テレビ朝日が映像情報メディア学会で、2019年度技術振興賞コンテンツ技術賞を受賞したこと発表した。この賞は毎年、コンテンツ制作分野において技術的な創意工夫により著しい功績をあげた個人または団体に授与されるもので、AI inside がテレビ朝日と共同開発していた『AIとVideo OCR によるリアルタイム日本語変換システム』での受賞だという。
本技術は、海外スポーツ中継の国際映像にスーパーされる英語選手名CGを『AI技術』、『Video OCR技術(映像内の文字を読み取り、データ化する技術)』等を駆使し、自動かつリアルタイムに日本語選手名CGへ変換するシステム。
AI inside はAI-OCR「DX Suite」やあらゆるAIの運用を実現するエッジコンピューティング「AI inside Cube」で培った技術を生かし、テレビ朝日と共同開発をしてきた。本システムでは、AI inside Cube に共同開発のAIを搭載することで、リアルタイムでの自動日本語変換を実現している。
また、この技術は2019年10月に行われた「ZOZO CHAMPIONSHIP」や同年7月にAbemaTVで配信された「全英オープンゴルフ」などで使用され、選手名CGを「英語表記」から「日本語表記」へ自動で素早く、正確に置き換えることに成功している。
従来オペレーターが行っていた変換作業を一部無人運用としたり、従来比1/3の速度で正確な作業を実現したりしたほか、一日8時間を超える放送となったゴルフ中継番組で省人員・効率化に大きく寄与。これらの功績が評価されて、今回の受賞となったという。