武蔵精密工業 (ムサシ)のグループ会社である Musashi AIは14日、トヨタ自動車の生産現場に導入しているAI外観検査装置について、検査対象となる部品をさらに拡大したことを発表した。
Musashi AIのAI外観検査装置はトヨタ自動車の本社工場を含む生産現場に実装されており、従来はトランスミッションギヤを検査対象の部品としてきた。Musashi AIではトランスミッションギヤ以外の大型部品や複雑な形状の部品にAI外観検査の対象を拡大するため、独自のアルゴリズムの研究に取り組み、アルミケースの製造過程で発生する特有の欠陥を検出するソフトウェア開発に成功した。
この新たなソフトウェアを搭載したAI外観検査装置はトランスアクスル向けのアルミケースの生産ラインに導入されている。Musashi Aiの外観検査装置は汎用性の高さが特長で、今回の事例においても既存ラインの設備を活かしての導入となった。ものづくりを熟知したAIの現場実装力を強みとするMusashi AIでは今後、電動車向け部品をはじめAI外観検査の対象を拡大すべく、精度の向上に努めていくとしている。