コールセンター・バックオフィス(事務処理センター)の構築・運営を行うセコムグループのTMJは14日、GPT-4をベースとしたChatGPTを社内業務に活用する実証実験を開始したと発表した。
実証実験にあたり、ギブリーが提供する「法人GAI Powered by GPT-4(法人GAI)」を利用し、コールセンターをはじめとするオペレーション部門の支援、採用・マーケティング、育成などの領域を対象に、将来的には顧客応対への活用も視野に入れた検証を行う。
TMJでは“現場力の最大化”をスローガンに「オペレーションDX(業務革新)」を、各業務・部門を対象に推進している。今回、ChatGPTを活用した実証実験を通じて、オペレーションDXを更に加速させ、提供サービスの進化と業務生産性・品質の向上に繋げていく予定だという。
【主な検証対象の領域】
●オペレーション部門(コールセンターなどの支援業務を対象)
・長文の応対履歴要約
・対話ログからのFAQ・トークスクリプト生成、メール問い合わせの返信文章の生成
・多言語問い合わせの翻訳
・オペレータOJT教育への活用
・課題要因から解決策や提案要素の抽出
●採用・マーケティング部門
・求人広告表現、オウンドメディアコンテンツ作成・構成の提案
・Web制作・設計の支援(コーディング、サイトレイアウト、仕様書作成など)
●育成・支援部門
・研修プログラム開発・作成
・社内ナレッジの収集整理、活用
・応対品質の評価指標への応用
今回の実証実験では、ギブリーが提供する「法人GAI」を用い、自社業務を対象に実証実験を行う。「法人GAI」は、質問入力履歴を生成AI学習に使われない、個人情報入力時のアラート表示などの情報漏えいを抑止する機能、ID管理による利用情報の把握・分析機能が搭載されている特長を持ち、同社での導入を決定した。同技術での検証を通じて、有効な活用領域の見定めとノウハウの蓄積、利用ガイドライン作成を進め、将来的な顧客応対への活用も視野に検証を進める。