amplified ai(アンプリファイド エーアイ・米国サンフランシスコ)は22日、同社が開発するAI特許調査プラットフォーム「Amplified(アンプリファイド=Amplified)」の正式版をリリースした。
Amplifiedは、発明を文章化するだけで類似特許を調べられる、AIデータプラットフォーム。1億2000万件を超える世界中の特許文献をディープラーニングで学習し、全特許間における類似性を把握した独自開発のAIが、ユーザーの発明と類似する特許を数秒で発見し、提示する。
従来のツールが、いずれも高度な検索機能を備えることにより「調査の手段」を提供するツールであったのに対し、AmplifiedはAIによって「調査結果」をダイレクトに提供するところが大きな特長。検索にかかる時間を限り無く圧縮することで、人間は本来の目的である文献を理解し、新たな発明を生み出すことに集中できるようになるという。
2019年11月から有償提供してきたプライベート版には、世界28の国と地域、約600ユーザーがサインアップし、計2200件におよぶ実際の調査が行われた。150万件の過去の審査履歴に対するベンチマーク試験、および専門家らの手によって、これまで人間が膨大な時間を費やし抽出していたのと同じ結果が、AIにより短時間で得られることが実証されたという。
従来4〜40時間かかっていた検索という作業が、AIの調査結果を確認するだけという1時間程度の作業に変わる。過去多くの人が「膨大な特許文献の中から適切な文献を見つけ出せない」という深刻な課題を改善しようと試みてきたが、Amplifiedは、先行技術を見つけるために必要な労力を桁違いに削減することに成功した、世界で最初のデータプラットフォームだという。