オンラインでの医療検査ソリューションの開発に取り組むヘルスケア企業、ヘカバイオデジタルヘルス(HBDH)は3日、医療機関で行われる検査と同じ精度での検査プロセスを在宅でも提供可能にする、オンライン医療検査・診療用プラットフォーム「メディゲート」β版の開発完了に伴い、パートナー企業の開拓・医師による検証を開始すると発表した。
現在のオンライン診療は、ビデオ通話を活⽤した診療・服薬指導が中⼼で医師が得られる情報が限られていることが課題として指摘される。HBDH は、ここに「検査」を加えたソリューションを保険診療で提供することを⽬指すという。
具体的には、⾃宅でもスマートフォンを介して聴診器検査や尿検査を⾏える医療機器と、プラットフォーム「メディゲート」を組み合わせて、「オンライン医療検査」に基づく診療を医師・在宅患者間で可能にするもの。
今後、メディゲートの検証を⾏う医師を開拓するとともに、医療機器を開発する企業やIoT ソリューションを展開する企業との連携・構築も進めていくとしている。
HBDHは、オンライン医療検査・診療を保険適用で提供可能にすることをゴールとし、2019年に設立した。国内外のヘルステック企業と協業し、現在は医療機関内部でしか行われていない検査・診療を医師の指導の下、在宅患者にも同じく提供することを可能にするため、ハイテク医療機器および電子プラットフォームを提供。これにより、医師の患者モニタリング改善、患者さんのQOL向上に貢献する。
HBDHが開発した「メディゲート」は、尿検査や聴診器検査など、現在は医師の関与がないと完結できない検査を患者が在宅にいながらにして受けることを可能にするプラットフォーム。自社で持つコンテンツに加えて国内外の医療機器とのAPI連携が可能であり、様々な検査データの医師への送付、医師の所見、これに基づくオンライン診療を可能にするもの。保険適用の要件を満たす患者には専用の識別番号(メディゲート番号)を付与することで安心して保険医療が受けられるように設計しているという。
メディゲートのβ版では、患者はスマートフォンに専用アプリをインストールし、医師側はPC上のポータルサイトにログインして検査データの確認・所見の伝達、テレビ電話をすることが可能。