パナソニックとOctasic社、5G/Beyond 5Gに向けた共同開発に合意

パナソニックとOctasic Inc.(カナダ:モントリオール)は17日、従来からのsXGP(shared eXtended Global Platform)などのプライベート4Gシステム開発の枠組みを拡大し、5Gとその高度化技術であるBeyond 5Gの共同開発に合意したと発表した。

本共同開発では、Octasicの新世代システムオンチップであるOCT3032上に、両社のリソースと専門知識を掛け合わせ、5Gとその高度化技術を搭載した高信頼、低遅延および低消費電力の無線基地局プラットフォームを開発する。これにより、B2Bや航空業界向け非地上ネットワーク、その他のミッションクリティカルな業界への適用を目指していくとしている。

5Gは高速大容量通信に加え、多数同時接続や超低遅延の特徴を有し、あらゆるモノ・人などを安全に低コストで繋ぐことができ、企業のビジネス構造のデジタルトランスフォーメーションを加速させる。さらに、日本においては企業や自治体などが、個別ニーズに応じて敷地内で柔軟に自営の5Gネットワークを構築できるローカル5Gの制度も整備され、その期待が高まりつつある。

これまでパナソニックは、Octasicのシステムオンチップに組み込まれた非同期マルチコアを最大限に活用して、OctasicのLTE物理層ソフトウェアをsXGP向けに拡張し、免許不要帯域での干渉が大きい環境でも安定した通信を実現するsXGPシステムを開発し、無人自動バレーパーキングシステムなどに利用してきた。

これまでの取り組みに加え、5Gとその高度化技術に向けて、両社は互いに得意な技術を掛け合わせ、特に低遅延保証が求められる高度なIoT環境や非地上運用に貢献する無線基地局プラットフォームの共同開発を進めていくという。

Octasicのオープンでプログラマブルなプロセッサプラットフォームは、独自の非同期マルチコアを搭載しており、パナソニックの無線基地局開発における高性能、低消費電力、ソフトウェアによる拡張性の要件を満たすという。

パナソニックは移動通信技術分野における豊富な技術資源をOctasicに提供し、迅速に3GPP準拠の超信頼性低遅延通信(UR-LLC機能の開発や非地上通信ネットワーク技術開発を進める。これにより、両社が相互にビジネス展開ができるプラットフォームを構築。また今後は、社内外実証を通じて様々なIoTアプリケーションの検証を行いながら、パナソニックならびに顧客のデジタルトランスフォーメーションを加速していくとしている。

関連URL

Octasic Inc. 
パナソニック

関連記事

注目記事

  1. 2024-4-23

    アース製薬、ChatGPT搭載のAIチャットボットによる無料の虫ケア相談サービスを開始

    アース製薬は22日、アース製薬公式LINEで、誰もが簡単に害虫の生態や虫ケア対策を気軽に相談できるC…
  2. 2024-4-19

    GreenSnap、生成AIフラワーアレンジメント「AI:zen~Flower Arrangement Assistant~」提供開始

    植物コミュニティアプリ「GreenSnap」を運営するGreenSnapは18日、生成AIを活用しフ…
  3. 2024-4-17

    生成AIの教育活用”EdGPT”への進展「デジタル・ナレッジ教育テクノロジ研究所 オンラインセミナー」

    eラーニング専門ソリューション企業デジタル・ナレッジは、デジタル・ナレッジ教育テクノロジ研究所 主催…
  4. 2024-4-15

    AI食事管理アプリ「あすけん」、累計会員数1000万人突破大感謝祭キャンペーン第5弾

    AI食事管理アプリ「あすけん」の開発・運営を行うaskenは、累計会員数が1000万人を突破したこと…
  5. 2024-4-15

    学校向け生成AIクラウド「スタディポケット for TEACHER」、「無料」で利用可能に

    CODEGYMは12日、同社の学校向け、校務DXを推進する生成AIクラウドサービス「スタディポケット…

カテゴリー

最近の投稿

ページ上部へ戻る