NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)とアライズイノベーションは29日、AI機能付OCR「AIRead」のクラウド型サービス「AIRead on Cloud」とRPAツール「WinActor」の連携により、業務効率化と生産性向上を実現するAI×ロボティクスソリューションのグローバル展開に取り組んでいると発表した。
今般、ファーストユーザーとして紙・包装資材の卸売を手掛けるOVOL Singapore Pte. Ltd.(OVOLシンガポール)への導入が決定し、2020年10月に本格運用が開始される予定。
OVOLシンガポールでは、本ソリューションの導入により、デジタルトランスフォーメーション(DX)による業務プロセス改革の一環として、これまで手作業で行っていた船積書類からERPへのデータ入力業務の自動化による稼働時間やコストの削減が大いに期待されているという。
近年、各企業や自治体におけるRPA導入が急速に広がり、パソコンで扱う定型作業の自動化が進む一方で、各種伝票、帳票類、各種申請書などの紙を扱う業務は自動化が進まず、課題の一つとなっている。また、海外においても紙文書を扱う業務は多く残っており、データエントリー作業などは人手に頼っている状況で、今後、業務効率化・自動化に向けてOCRの需要が高まると想定される。
これらの課題への解決策として、AI-OCRを活用した紙帳票類等の事前のデジタル化と事後の読み取りや入力作業の自動化が有効な手段の一つであることから、NTT-ATとアライズイノベーションは、グローバル市場に向けたAI-OCRソリューションを推進するため、昨年5月にパートナー契約を締結。
この度、DXによる業務プロセス改革に取り組むOVOLシンガポールから、ERPへのデータ入力に関する業務の自動化、効率化に本ソリューションを活用したいとの要請があり、導入に至ったという。