アトラックラボは5日、S-Techno Factoryと共同でAI画像解析による自動栗拾いロボット「Arm-I」を開発したと発表した。
「Arm-I」は、カメラで地面を撮影、その中に映っている栗をAI(ディープラーニング)で認識し、その座標へロボットアームを動かし栗を拾う。ロボットアームは、あらかじめ決められたコースを自律走行する車両に取り付けられており、移動しながら栗を拾う。
ロボットの試験は、栗の収穫最盛期となる9月下旬に、丹波農園でAI認識とパラレルリンクの作動、栗を拾いながら移動できるかなどの確認を行った。各種作動は問題なく、今後は実際の運用方法(運用時間、収穫箱の大きさ、集荷方法 等)を含めた総合的な活用を進めていくという。
「Arm-I」仕様
・パラレルリンク作動範囲(X:1000mm、Y:1000mm、Z:300mm)
・AI処理コンピューター:Jetson nano
・車両コントロール装置:AT-Drive(アトラックラボオリジナル)
※ 車両の大きさや、収穫箱のサイズ、バッテリサイズは運用時間、圃場の大きさににより変更可能
アーム先端に取り付けるグリッパーは、作物や用途に合わせて形状が変更できるようになっている。3Dプリンターで作成した複雑な形状のグリッパーも容易に装着できるようになっているため、学習データを他の作物に変えることで様々な用途に利活用できる。グリッパーの代わりに、スプレーノズルをつけて、ピンポイント農薬散布などの用途にも使用できる。