サキヨミAIラボは12日、広く社会課題を解決するため、独自のAIモジュールを組み合わせ、エッジへの人工知能技術の高速導入を実現して効果の最大化を目指す AI研究開発プラットフォーム「UnimatrixZero」(ユニマトリックス・ゼロ)を発表した。
「UnimatrixZero」は、国内初となる人工知能モデル構築から現場導入までのフロー構築にフォーカスしたAIモジュール (パッケージ化した人工知能モデル)を、Kubernetes上で実行し、独自のアンサンブル学習技術で予測性能の向上と 維持を実現する技術基盤。
同時に、同製品の普及を 加速するためBFビジネス・コンサルティング(BFBC) とのジョイント・ベンチャーの設立に合意した。
COVID-19による影響が長期化する中、AIの研究開発分野では、これまで以上にプロジェクトが思うように進まない状況が見受けられるが、「UnimatrixZero」を活用することでリモートでのAI研究開発環境を構築することができるほか、チームによる仕事への取り組みや実験結果の整備によるナレッジの共有なども実現できる。両社は、こうした新たなAI研究開発環境の導入を推進することで、企業が将来に向けて取り組む「課題の解決」や「新たなサービス開発」に注力できる環境を整え、価値あるプロジェクトを継続的に送り出すための反復過程を確立したチーム構築を後押しする狙いがあるという。既に大手自動車メーカーや機械メーカーの研究開発部門などから、試験導入の依頼が寄せられるなど大きな反響を呼んでいるという。
「UnimatrixZero」は、価値あるAIプロジェクトを継続的に送り出すための反復過程を確立する仕組みとして、「人工知能 モデル構築」と「学習済みモデル現場活用」という2つのフェーズから構成される。そして、企業が求める方向性に合わせ3つの出口戦略(高速導入型・内製化型・AI専門家活用型)を提供している。