シーディーアイ(CDI社)は7日、エヌ・デーソフトウェア(NDS社)の業務支援システム「ほのぼのNEXT」の「在宅ケアマネジメント基本システム(AI)」にCDI社の人工知能(AI)を用いたケアマネジメント支援サービス(AIケアプラン)「SOIN(そわん)」の提供を開始したと発表した。
「AIケアプラン」の機能では、ケアマネジャーがADL・IADL、認知症状等の将来予測、自立支援のためのサービスプランを参照することができ、自立支援・重度化防止を考慮したケアプランの作成を支援する。また、適切なプランの作成支援や経験を積む場がない新人ケアマネジャーの教育ツールとしての役割が期待できるという。
CDI社とNDS社は2019年12月9日、AI技術を活用したケアマネジメント支援に関する知見を連携することで、高齢者の自立支援の実現への貢献、並びに介護業界における業務効率化と生産性の向上を目指し、資本業務提携(業務提携)した。
資本業務提携の背景には、人手不足が深刻化する介護業界において、AIやICTを活用した業務効率化・生産性向上が求められていること、また、介護保険法等において、高齢者が「可能な限り、住み慣れた地域でその有する能力に応じた自立した日常生活を営むこと」ができるよう自立支援型のケアマネジメントへの取組みが保険者・事業者に求められていることがあるという。
社会保障審議会介護給付費分科会においても、2021年度介護報酬改定に向けてロボットやAI活用に関する協議がなされており、ますますロボットやICTの活用が注目されている。こうした流れを受けて、CDI社ではNDS社の「ほのぼのNEXT」の「在宅ケアマネジメント基本システム」に「AIケアプラン(SOIN)」をエンジンとして実装することで、ケアマネジメントにおいてAIを利用しやすくすることで、高齢者の自立支援の実現への貢献、並びに介護業界における業務の効率化と生産性の向上を目指すとしている。