次世代型協働ロボット用の駆動装置を開発・生産する独SENSODRIVEが日本進出

SENSODRIVE(ドイツ・バイエルン州、センソドライブ)は24日、日本メーカーと連携を図るため、日本市場に進出すると発表した。日本で特許を取得した技術を日本メーカーへ提供し、産業用ロボットに前例のない「感性」をもたらし、次世代型ロボット製造に貢献するとしている。

SENSODRIVEはトルクセンサー、ハーモニックドライブ・ギアボックス、出力軸受、強力なモーター、角度エンコーダー、モーターコントローラー、およびそれらを統合したトルク制御駆動装置「SENSO-Joint」などを開発・生産する。

SENSO-JointはSENSODRIVEの主力製品で、人間と安全に協業するロボットに触覚フィードバックを与える高感度な駆動を、世界最先端の安全性、軽量性、高速性で実現する。 スカラロボットを含む次世代型ロボット、協働ロボット、手術装置、遠隔操作システムの製作に携わる企業などに向けて提供しており、たとえばKUKAおよびカールツァイス、 BMWやシェフラー、ドイツ航空宇宙センター そしてアーヘン工科大学などで採用されている。

SENSODRIVEは2003年にドイツ航空宇宙センター(DLR)からスピンオフし、宇宙ロボットの技術開発で培ったノウハウを産業用ロボットに広げるべく設立された。設立当初から、多くのロボットメーカーがひしめく日本市場を見据えてビジネスを展開。特に昨年からは日本進出の準備を本格的に開始し、今年、SENSO-Jointに関連する特許を日本で取得している。来年、東京で開催される『2021国際ロボット展』への出展も計画中。日本のロボットメーカー向けの営業やサポートの体制も整備を開始し、将来的には日本オフィスの開設も検討している。より高感度でインテリジェントなロボットを世界に展開するために、日本のパートナー先も開拓しているという。

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