「映像エッジAI」を活用した介護AIソリューションの導入に向けた実証実験を開始

Genki Groupのメディクルード、EDGEMATRIX(エッジマトリクス)と、NTTコモ、パナソニックi-PROセンシングソリューションズ(i-PRO)は14日、現場 (エッジ)でカメラ映像などをAI処理する「映像エッジAI」を活用した介護AIソリューションの実際の介護現場への導入に向けた検証環境の構築および実証実験を開始すると発表した。

現在、日本やアジアの介護事業において、職員不足は顕著な社会課題となっており、介護職員の目が届かない場所や時間帯等に誤嚥や転倒、不適切ケア、徘徊などの、インシデント・アクシデントが起きる可能性があることから、介護職員にかかる負担は増す一方の状況にある。

こうした背景のなか、不意の事態への迅速な対応や不慮の事故を防止するため、リアルタイムに介護現場のカメラ映像を解析する技術はますます重要となってきており、需要が高まっている。

今回の協業を通じて、Genki Groupが運営する介護施設(元気村グループ、サンガジャパン)に、カメラおよび「Edge AI Box」を設置し、「映像エッジAI」を用いたプラットフォームサービスである「EDGEMATRIX」を活用したAI分析、各種アプリケーションの検証環境の構築および実証による効果検証を行う。

これにより、さまざまなAIアルゴリズムや、技術を保有するベンチャー企業のAIアプリを、実際の介護現場で検証することで、介護現場が本当に必要としている最適なアプリケーションの開発につなげ、介護品質の向上や介護業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めていくという。

まず、本実証実験の第一弾として、元気村が運営する介護施設「かわぐち翔裕園」内にカメラおよび「Edge AI Box」を導入し、「EDGEMATRIX」サービスで提供している徘徊者検知や侵入検知のAIアプリを活用することによる効果の検証および現場の利用環境に合わせたカスタマイズを進めるとともに、医療・介護向けの新たなAIの開発および検証を行う。

「映像エッジAI」の活用により、映像データをクラウドにアップロードすることなく、現場に設置する「Edge AI Box」内でAI処理を行ったデータから異常の検知などを行うことが可能となるため、介護を受ける人や職員のプライバシーを保護しながら映像ソリューションを利用することができる。

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