ユニバーサルロボットは22日、ASPINA(シナノケンシ)が開発・製造する電動3爪ロボットハンドARH350Aを、ユニバーサルロボット製協働ロボット(URロボット)の周辺機器プラットフォーム「Universal Robots+ (UR+)」製品として認証したと発表した。
ARH350Aは、2019年11月にUR+製品に認証されたARH305Aに続き、ASPINAの電動3爪ロボットハンドとして2例目のUR+認証製品となる。
電動3爪構造のARH350Aは、コンパクトなサイズながら最大開口径がΦ143と大きく、1台で大小さまざまなワークの把持に対応する。ステッピングモーターを用いたサーボシステムでトルク、動作速度や開閉位置を制御でき、柔らかいワークの形状を崩すことなく掴むという。
さらに、中心に穴が開いた中空構造を取っており、エアツールやカメラ、センサーなどの追加が可能。把持力は既存モデルARH305Aの約10倍の50N、最大つかみ把持重量は3000gとなっている。
通常はロボットとロボットハンドは別々にプログラミングし、それらを統合する作業が必要となりるが、UR+製品であるARH350AはURロボットのティーチペンダントを使いロボットと一気通貫でプログラミングが可能
UR+は、URロボットとプラグ&プレイで使える周辺機器のプラットフォーム。ロボットアームの仕様やインターフェースをオープンにし、それらに準拠するエンドエフェクタ、カメラ、センサなどの周辺機器をデベロッパが開発する。
ユニバーサルロボットによる検証、認証を経てデベロッパがUR+製品として販売。UR+製品は、URロボットのティーチングペンダントを通して設定できるため、ユーザーやSIerがロボットのシステムインテグレーションの構築にかかる時間や費用を削減できる。