エナジーゲートウェイ、AI制御を搭載した新しい蓄電池「EJ1-HB蓄電システム」発売

荏原実業パワーと東京電力グループのエナジーゲートウェイは25日、荏原実業パワーが新たに販売する蓄電池「EJ1-HB蓄電システム」へエナジーゲートウェイが提供する「蓄電池AI最適制御システム」を国内で初めて搭載し、2021年春より提供開始すると発表した。

このシステムは、電力センサーが測定した家庭内の家電ごとの電力消費状況や太陽光発電の発電量情報、蓄電池の残量などを、荏原実業パワーが開発した通信ユニットを介して、エナジーゲートウェイが提供するクラウドプラットフォームにアップロードし、独自のアルゴリズムによって、家庭ごとの最適な充放電制御を可能にするもの。

各家電機器の「見える化」を可能にし、併せてAIによる使用状況の分析を行うことで快適な節電を可能とするなど、より効率的に太陽光発電の電気を家庭で活用できるようになる。また、通信ユニットにはHEMS(ホーム エネルギー マネジメント システム)ゲートウェイを内蔵しており、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の実現と家庭における電気代の削減に寄与するという。

今回の開発では、ECHONET Lite対応のゲートウェイの開発と、AIによる制御を実行するクラウドシステムの構築をエナ・ストーンが担当している。

従来の蓄電池では、太陽光発電設備と蓄電池のそれぞれにパワーコンディショナが必要で、停電するとパワーコンディショナが止まってしまい、太陽光発電していても、家電機器に電力を供給できないといった課題があった。また、ネットワーク上で蓄電池を管理するためには、安定した信号が継続して繋がることが重要だが、通信トラブルが発生した場合、解消までに時間を要していた。

こうした課題に対し、今回開発した蓄電池はハイブリッド型(従来の2台のパワーコンディショナを1台にまとめた蓄電池)とすることで、停電時にも太陽光発電の電力を蓄電池に充電することを可能にしている。また、通信ユニットは、Wi-Fi、LTE及び有線LANの通信に対応し、通信障害がほぼ発生することなく、安定した通信が可能な仕様としている。

「蓄電池AI最適制御システム」は、AIが家の電気をかしこくコントロールし、電気料金を削減する蓄電池の自動制御サービス。電力センサーから集積した詳細な電力データをもとに、独自のAIアルゴリズムを用いて家庭の太陽光発電量と電力消費需要量を高精度に予測し、家庭で契約している売買電の料金に応じて自家消費を最大化しながら、電気料金の最適化を行うという。

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