パナソニックは4日、アインホールディングス、Fujisawa SST協議会とともに、小型低速ロボットを用いてエリア内の店舗から住宅へ商品を届ける配送サービスの実証実験を神奈川県藤沢市のFujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)で3月5日から実施すると発表した。
今回の実証実験では、2台の小型低速ロボットを用いて、処方箋医薬品をアイン薬局 FujisawaSST店)、冷蔵品の弁当を商業施設「湘南T-SITE」から住宅に向けて配送する。屋外での小型低速ロボットによる医薬品の配送は国内で初めての取り組みだという。
新型コロナウイルス感染症が拡大する中、薬局や店舗および配送時における人との接触を最小限にすることで感染リスクを抑えることが求められている。今回、医薬品の配送では、患者様は医師から電話等により診察、アイン薬局の薬剤師からオンライン服薬指導を受けた後、小型低速ロボットが届ける医薬品を受け取る。診察、服薬指導、医薬品の受け取りまでを非対面で完結することが可能となる。
また、複数店舗と住宅をつなぐ配送サービスを提供することで、いつでも気兼ねなく、なじみのお店の味が自宅で楽しめる、買い忘れてしまった日用品がすぐに自宅に届くなど新たな体験価値の創出を目指すという。
パナソニックでは、「小型低速ロボットを用いた住宅街向け配送サービス実証実験」を2020年11月から開始しており、これまでに公道走行における技術的な検証を実施してきた。今回の配送サービスでの検証を通じて、エリア内の店舗と住民をつなぐ配送インフラ構築に向けた取り組みを加速。今後もFujisawa SST協議会とともに様々な店舗との連携を拡大しながら、持続可能な街づくりと、そこで生活を営む皆様の安心・安全で豊かなくらしの実現に貢献すとしている。