キヤノン、カメラ一体型のロボットカメラヘッド“BU-43U”を発売

キヤノンは18日、屋外型ロボットカメラシステム「BU」シリーズの新製品として、高精細な4K/60P映像の出力ができ、放送局やケーブルテレビの高い要求に応える、カメラ一体型のロボットカメラヘッド“BU-43U”を7月下旬に発売すると発表した。

“BU-43U”は、フルHD対応の従来機種「BU-42H」と同等の小型軽量設計を維持しつつ、レンズ、センサー、映像処理プラットフォームなどのキーデバイスの刷新により、高精細な4K/60P映像の出力に対応している。高品位な4K映像を得ることができるため、情報番組で街や景勝地の様子を伝える情報カメラや、天気の様子を伝えるお天気カメラなど、屋外のさまざまな場所や幅広い用途での使用を可能にしている。

■キーデバイスの刷新による高精細な4K/60P映像出力
キヤノンの誇る優れた光学性能を持つ「L(Luxury)レンズ」の技術を投入した4K対応の光学15倍ズームレンズ、有効画素数約829万画素(3840×2160)の1.0型CMOSセンサー、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV6」など、業務用ビデオカメラで培った技術をもとにキーデバイスを刷新。これにより、優れた色再現性と豊かな階調を持つ4:2:2(10ビット)の高精細な4K/60Pの映像出力が可能。また、4Kの解像度を持ちながら、最低被写体照度0.2ルクス(※1)を実現している。

■既存システムとの高い互換性と従来機種同等の小型軽量設計
屋外型ロボットカメラシステムで採用する「U-4プロトコル」に対応し、既存のオペレーションユニットや中継ボックスをそのまま利用することができる。また、本体の大きさは約337mm(幅)×約386mm(奥行き)×約390mm(高さ)、質量は約17kgと従来機種と同等の小型軽量設計を実現。既存の設置空間のまま、フルHDから4Kへと容易に置き換えることができ、高解像度化にともなう投資コストの削減に貢献する。

■屋外での設置・撮影に求められる耐環境性能
国際電気標準会議が定める水や異物侵入の保護等級の規格「IP55」準拠の防じん・防滴性能を達成しているほか、ブレを軽減した撮影ができる防振機能やワイパーの標準装備により、強風や風雨にさらされる屋外の設置環境に対応。また、4Kの映像制作に適した12G-SDI端子を搭載し、12G-SDI対応ケーブル(別売り)1本での4K/60P映像の出力に対応している。

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