Bodygram Japanとマルホンは18日、スマートフォンで撮影した2枚の写真を使用して被写体のボディラインを自動で検出、腹囲・肩幅・手足の長さなど全身25か所の推定採寸を可能にするアプリ「Bodygram」のAI採寸テクノロジーを、マルホンが提供する制服販売に関わる購入申し込みから配送まで一気通貫したソリューション「Malhon Smart Purchasing Dept」に搭載し、実際に運用を開始したと発表した。
本技術は、在籍生徒3千人を超える東北の有名私学・仙台育英学園高等学校で4月の入学を控えた新1年生向けの制服採寸において導入されている。
学校制服の販売を行うマルホンが運用を開始した学生服の販売に関わる購入申し込みから配送まで一気通貫したソリューション「Malhon Smart Purchasing Dept」において、AIを用いた次世代の身体採寸テクノロジー「Bodygram」が搭載された。体重や身長などの数値入力及びスマートフォンにて正面と側面の全身写真を2枚撮影することで、全身25カ所の推定採寸が可能なため、取得した精度の高いヌード寸データを基に身体の成長が著しい成長期の学生を配慮してワンサイズ上を顧客にレコメンドするなどの活用ができる。
本ソリューションは2021年春から、1学年に1000人以上、在籍3000人を優に超える仙台育英学園高等学校において導入されており、東北地方で初めてのAI技術を活用した制服自動採寸事例となった。本ソリューション開発は、仙台市に本社を構えるSJC が制服受注システムの開発を、株式会社 セレンディカがアプリ開発・システ
ムへの情報連携機能の開発を担当した、地域企業の協業による事業だという。
体操服やジャージなどの規定サイズの服と異なり、個人に合わせたサイズ計測が必要な学校制服は人の手による採寸が主流だった。しかし、感染症対策の観点から「非接触」「密の回避」を希望する実際の声や需要の高まりを受け、誰でも簡単に利用可能で直感的な操作のみで完結するAI 身体採寸テクノロジー「Bodygram」が、コロナ禍の課題を解決する技術として今回制服自動採寸ソリューションに採用された。
本ソリューションを実際に導入している仙台育英学園高等学校は、1 学年1000 人を超える生徒が在籍しており、在籍生徒3000人を超える東北の有名私学として全国各地から進学する学生が多いことでも知られている。そのため、遠方から採寸のために来校したり、採寸を行うテイラーを雇うなど従来から制服採寸にかかる手間とコストが課題となっていたという。今年は従来のように会場での採寸だけでなく、技術活用によって遠方在住者でもオンライン採寸が可能となった。また、会場での採寸でも非接触での対応をご希望する人には、本ソリューションを活用した対応も新たな選択肢として提供している。これにより、従来と比較し70~80%程度のコストカットが見込まれている。コロナ禍で需要が高まる「非接触」サービスであるだけでなく、従来から存在していた課題を解決できるという点が、仙台育英学園高等学校における導入の決め手の一つになたtぽい。感染リスク防止の観点だけでなく、ユーザーにとって1 つの「新しい選択肢」として制服の自動採寸サービスが今後浸透していくだろうとしている。