Doog、搭乗型ロボット自動走行モビリティ「ガルー」の医療福祉業界活用パートナーを募集

Doogは8日、自動追従機能に加えて、新規開発した自動走行機能であるメモリトレース機能を搭載した一人乗り搭乗型ロボット自動走行モビリティ「ガルー」の国内パートナーを募集すると発表した。

同社独自のロボット自律移動技術を電動車椅子のベースに搭載したのが搭乗型ロボット「ガルー」。自動追従機能を搭載した製品版は、空港向けパッケージ製品として同社のシンガポール子会社であるDoog International Pte. Ltd.から2019年に製品化され、チャンギ空港に導入された。チャンギ空港では、ガルーに乗客が1名ずつ乗車して最大3台を同時運行し、追従走行によって搭乗ゲートから入国審査への移動、トランジットの移動などに活用している。スタッフが所持するスマートフォンから簡単に操作でき、未来的なモビリティデザインであることが特長。また、スマートフォンを用いないスタンドアロンでボタン操作によるシンプルな運用も可能だという。

2020年には、シンガポールで高齢者福祉サービスを提供するLentor Residence社に導入され、高齢者福祉分野でのガルーの運用が始まっている。Lentor社では、従来の手押し車椅子をガルーに切り替えることで、少ないスタッフでも高頻度のお出掛けサービスが提供できることが確認されたことからガルーの導入に至った。ガルーの導入により、スタッフがより生産性の高い業務に従事できることや、お出掛けサービスをこれまで以上に利用しやすいものにしてゆけることが期待されるという。

今回、同社が独自に新規開発をした自動走行機能である「メモリトレース機能」を追加。メモリトレース機能は、自動走行させたい走行ルートを人がガルーを操作して誘導するだけで、周囲の風景を記憶し、走行経路の誘導が完了した瞬間に自動走行用のデータの生成も完了する。200m級の超長距離を3次元計測できるセンサ3D-LiDARを搭載することにより、あらゆる街中や建屋内での自動走行が可能だという。

同社ではガルーを航空業界のみならず、高齢者福祉や医療現場などにおいて活用しやすい機器に進化させていく。自動走行モビリティ「ガルー」のみならず、協働運搬ロボットシリーズも介護や医療方面で活用できるシーンはあると期待している。具体的には下記の運用シナリオを想定し、パートナー事業者と協力して事業展開を進めていけることを期待し、協業パートナーを募集している。

介護福祉、高齢者福祉分野における販売パートナー
追従走行機能つきの「ガルー」はすでに製品化されており、顧客へのアプローチ、提案、導入検証、クロージングなどを協力いただける販売パートナーを募集している。既に老人介護分野で経験がある事業者なら、すぐに活動を開始することができる。製品パンフレットや販売パートナーの契約内容に関しては問い合わせる。

革新的なモビリティサービスのソリューションインテグレータ
同社新開発の自動運転技術「メモリトレース」の高度なシステム連携を含め、モビリティサービスを開拓している事業者と協業する形で革新的なモビリティサービスを構築して行く予定。同社からはIoTインタフェースや自動運行に必要な技術情報を共有し、運行シナリオに合わせたシステムを構築することができる。

これら以外にも、スマートシティ向けパッケージや実証導入パッケージとして同社から提供/協力ができる場合もあるという。

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