コンタクトセンター・フルフィルメントサービス受託の日本トータルテレマーケティングは2日、コンシェルジュとオークネットと提携し、目黒区ICT実証実験のツールとして、目黒区民向けAIチャットボット「めぐぴー」を提供・公開したと発表した。
「めぐぴー」は、AIチャットボット導入支援サービス「CS Create_BOT」を提供する日本トータルテレマーケティングが、コンシェルジュの開発したノーコード対話AIプラットフォーム「KUZEN(クウゼン)」を用い、オークネットの子会社であるオークネット・アイビーエスの開発した粗大ごみ画像認識サービス「SODAI Vision API(ソダイ)」を搭載させた、多機能AIチャットボット。
チャットボットとは、文字入力による問い合わせに対話形式(チャット)で答える人工知能を利用した自動会話プログラムで、検索機能とは違い知りたいことが曖昧でも、AI(人工知能)とやりとりすることで、必要な情報にたどり着くことができる。
目黒区のホームページにアクセスし「めぐぴー」を利用すれば、「ごみの出し方」「施設の利用方法」などの行政サービスの手続きや制度の一部について、いつでも簡単に問い合わせが可能。
近年、コンピュータ処理技術の飛躍的な向上やディープラーニング(深層学習)の導入により、AI(人工知能)が急速に発展している。またRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)による定型的な業務作業の自動化など、最新のICT(情報通信技術)を積極的に活用し、業務の効率化につなげる企業・自治体が増加している。
この背景には、近い将来、生産年齢人口の減少による慢性的な人材不足への懸念が考えられる。目黒区では2019年にAIチャットボットの実証実験を行い、区民サービス向上の可能性を検証した結果、一定程度の効果を確認しました。目黒区では実証実験を継続し、さらなる市民サービスの向上を目指しているという。