SMITH&LOGISTICS、AI活用で荷物の大きさを高精度・スピーディーに自動計測

最先端のAI・ロボティクスの技術を活用したソリューション提供を行うTRUST SMITHグループ傘下の企業である、SMITH&LOGISTICSは30日、荷物の大きさを高精度・スピーディーに自動で計測するシステムの提供を開始したと発表した。

本システムによって運送業に従事する企業を始め、荷物の大きさを計測する工程がある、あらゆる現場における労働力不足の解消と人件費削減に貢献するという。

近年、労働人口の減少に伴って、運送業界における人材確保の課題は年々深刻化している。その一方で、新型コロナウイルスの影響によって「巣篭もり生活」を余儀なくされていることもあり、ネットショッピングの需要はますます高まり、小口配送は増加傾向にある。

すなわちこの現状は、運送業界全体が激務化しており、労働者ひとりひとりの負担が大きいことを意味している。

物流現場では荷姿の異なるアイテムのサイズを正確に計測する必要があるため、手作業での採寸が行われている。しかしこの作業は、作業効率の低下、採寸精度の低下を引き起こす可能性が考えられる。

そこでSMITH&LOGISTICSは、荷物の大きさを高精度・スピーディーに自動で計測するシステムを開発した。

本システムは「ドライブレコーダーの個人情報を取り除くAI」で培った画像認識技術や、自動運転の研究開発で培った物体認識の技術を応用することにより、開発に成功した。

本システムは、センサーがアイテムの形を点群データとして読みとり、画像処理技術や高速計算アルゴリズムを活用することによって、荷物の大きさを自動で計測するというもの。具体的には大きく3つの特徴を持つ。

①スピーディーで高精度なサイズ計測
従来のシステムでは取得した3Dデータの解析に時間がかかり、実用レベルでの導入が難しかったが、本技術はAI(強化学習)を活用した高速計算アルゴリズムを活用することにより解析時間を大幅に短縮することに成功した。
また画僧認識だけでは推定できない形に関しても、事前にシステムに学習させることにより、高精度なサイズ計測が可能となった。

②計測した結果をデータ化
読み取った荷物の大きさのデータは、顧客の基幹システムで管理することができるほか、ラベルの読み取り自動化システムとの組み合わせにより、より広範な荷物の自動読み取り・検修も可能。

③さまざまな荷姿に対応
従来製品ではダンボールなど形が決まったアイテムの計測しかできなかったが、複数センサーの撮像により、事前に登録を行なっていない荷姿に関しても、計測を行うことが可能となった。

SMITH &LOGISTICS は、最先端のAI・ロボティクスの技術を活用したソリューション提供を行うTRUST SMITHグループ傘下の企業として、運送業に従事する企業へ、倉庫の完全自動化への支援を行う。運送業に従事する企業、その先のエンドユーザーへの価値提供を通じて、より良い世界を創出する。

今回のシステムに留まらず将来的には、パレタイジングロボットへの応用や、特定の空間内において最適に荷物を配置するアルゴリズムとの接続を進めていくという。

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