AI×IoTを活用してあらゆる空き情報を配信するスタートアップ、バカンは、東京都港区の芝公園で園内の「混雑」を可視化する取り組みを7月1日から開始する。
本取り組みでは、園内の芝生エリアのリアルタイム混雑情報の配信を行う。これによりオリンピック、パラリンピック期間も含め、人流の抑制・分散を促進し、安心安全な公園利用をサポートする。
本取り組みでは、港区の芝公園芝生エリア3箇所に定点カメラを設置し、AI等でそれらの情報を解析することでリアルタイムの混雑情報を取得。検知した情報は、バカンが提供するリアルタイム空き情報配信サービス「VACAN(バカン)」を利用して配信される。
VACANには、マップ上で近くの施設等の空き・混雑状況を一覧できる「VACAN Maps」という機能があり、今回はこのVACAN MapsにPCやスマートフォン等で利用者がアクセスすることで、混み具合を確認することができる。また港区のHPからもこのマップにアクセスが可能となっている。混雑の表示は、「空いています」「やや混雑」「混雑」の3段階。
新型コロナウイルスの感染拡大以降、感染拡大防止の観点から人が集まることによる「密のリスク」を回避しながらの活動が求められるようになった。
芝公園では緊急事態宣言後の4月28日から同園内の芝生広場を閉鎖してきたが、6月30日から一般の人の利用が可能となる。しかし新型コロナウイルスの感染対策は宣言解除後も例外ではなく、利用者同士の距離の確保や同一時間帯に人が集中することを避け、分散利用されることが重要。
また7月から開催が予定されているオリンピック・パラリンピック期間中などでも、人流を抑制・分散させることが感染症の拡大防止に重要と言われている。
そうした背景をふまえ、リアルタイムに公園の混雑状況を可視化することで、来園者や観光客が安全・安心かつ快適に過ごせる「新しい生活様式」に対応した公園環境の実現を目指すという。