AIを利活用したサービスによる社会課題解決に取り組むエクサウィザーズは19日、同社が提供する介護記録AIアプリ「CareWiz 話すと記録」がIT導入補助金2021の対象ITツールに採択されたと発表した。
介護サービス事業所・施設では、介護スタッフが1日の介護記録保存やほかのスタッフへの申し送りをするために、介助を終えたあとにパソコン等で介護記録を入力する必要がある。しかし、現場で介助をしながら介護記録のためのメモを取ったり、介助を終えたあとに入力作業をすることは負担が大きく、介助中に介護記録を自動で残すことができれば、介護スタッフの業務負担軽減になるだけではなく、介護を必要としている人々と向き合う時間をさらに増やすことができるようになる。そこで、「介護記録に”話す”ことを活かせないか?」という介護現場の声をもとに開発されたのが、介護記録AIアプリ「CareWiz 話すと記録」。
「CareWiz 話すと記録」は、介助内容を発話するだけで記録が完了するため、手を使って紙でメモしたり、端末画面をタップする必要がなく、スタッフ間で共有している紙や端末の使用による接触機会を減らすことができる点が評価され、補助金対象ITツールの採択にいたったという。音声入力による介護記録の自動化やインカム機能を活用することにより、アプリを通じてスタッフ間の申し送りも簡単に行うことができ、対面での接触機会が減るなかでも情報共有やコミュニケーションを促進することができる。
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等がITツール導入に活用することができる補助金。複数プロセスの非対面化や業務の更なる効率化を目的とした事業を対象に、ITツール導入にかかる費用の一部が補助される。このたび「CareWiz 話すと記録」が対象ITツールとして採択された「低感染リスク型ビジネス枠(特別枠:C類型)」では、ツール導入にかかる費用の最大2/3以内、最大450万円までが補助される。