AI inside、「DX Suite」のAI-OCRが健康診断書に対応
- 2021/8/6
- ビジネス
- AI-OCR, AIプラットフォーム, 健康診断書
AIプラットフォームを提供するAI insideは5日、「DX Suite」のAI-OCR機能を拡充し、読取可能な帳票として新たに非定型帳票モデル「健康診断書」に対応したと発表した。
人事担当者や人事業務を請け負うBPOサービス、保険業界に加え、ヘルスケア関連など幅広く活用される健康診断書情報のデジタル化を支援し、企業における健康経営施策の創出や保険申込処理の迅速化による顧客満足度の向上に貢献するという。
健康診断は年間で2000万人近くが受診し、健康診断書は多様な用途で利用されている。
例えば、昨今のニューノーマルな働き方が広がる中で、人事労務業務のデジタル化や政府が推進する健康経営への対応が求められていることを背景に、健康診断書は従来の法的な対応に加え、従業員の健康改善につながる施策にも用いられている。
他にも、生命保険の新規申込時には保険会社へ健康診断書を提出するケースがあり、保険会社では受け取った健康診断書の内容をシステムへ手入力し、申込受付手続きを行っている。
さらに、近年ではヘルスケア領域の需要の高まりとともに、マイナポータルでの健診結果の連携や健康管理アプリケーションに登録できるなど、健康診断書の活用機会がますます拡大しているという。
このようにデータ活用機会の多い健康診断書の多くは紙で発行され、受診医療機関や一般健診、健康ドックなど受診コースの違いにより、発行されるフォーマットが異なる。加えて、検査項目も数多くあることから、これまでは健診結果を自動で読み取りデジタル化することは困難だった。そのため、1枚ずつ目視しながらの手入力に膨大な業務時間を費やすことが課題となっており、健診結果の入力代行を行うBPOサービスの需要が拡大している。
今回、「DX Suite」に新たに健康診断書モデルを追加したことにより、フォーマットの異なる健康診断書をスキャンするだけで、検査項目別に素早くデジタルデータ化。これにより、入力に費やしていた膨大な業務時間や入力ミスの削減だけでなく、企業の健康経営を担う新たな施策の実施や保険申込処理のスピード向上による顧客満足度への寄与など付加価値の高い時間創出に貢献するという。