Doog、農業の相棒ロボット「メカロン」の限定発売を開始 一般販売もまもなく

Doogは9月30日、2021年1月に発表した農業向けクローラーロボット「メカロン」のマーケティング機の発売を開始すると発表した。

メカロンはこれからの農業の相棒となるロボット。高齢化が進む農業を楽しく継続できるようにするツールとして、またスマート農業の汎用ツールとしてなど、メカロンは相棒としての役割を担う。メカロンの特長は、コンパクトさ・簡単さ・使い勝手の良さ。作業者のそばで共に働き、作業者をサポートするために必要な特長。こういった特長から、収穫・搬送に特化した大型の農業機械とは異なり、作業者の相棒として「まるで気の利くサポート役が1人増えた」かのように作業者に寄り添うことのできるロボットだという。圃場での年間を通じた多様な作業をサポートするロボットとして、メカロンの活用を検討するケースが多い。ナシやリンゴやモモやブドウなどの果樹栽培において、特に多くの好評をえているという。

メカロンは、発案者である農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が国内の農業にこれから必要となるロボットとして研究・試作を進めてきた。同社ではこの研究成果を農家に届けるため、農研機構との共同研究を通じて製品化を進めてきた。農業向けのノウハウや改良点を反映することで、同社の従来製品には無い、農業向けの新たな特長を備えるハードウェア・ソフトウェアを確立したのが「メカロン」だという。これまでに全国の様々な農業現場での試験・検証に取り組んでおり、日本の農業を支える汎用ロボットとなるため、引き続きより良い製品に進化させていくとしている。

この成果を農業現場で広く活用・応用できるフェーズになったことから、研究者、開発者、行政、農業団体を主要な導入先と想定し、マーケティング機の販売を開始する。既に前回の発表以降複数の問い合わせがあり、農業研究や農機具開発のために試験販売した。新たな農業体系の模索や、スマート農業向けのベース台車として活用を期待する。

マーケティング機は要望に応じて同社から技術面や運用面のアドバイスやサポートを行い、同社においても一般販売に向けてメカロンの活用性をさらに高めていく。マーケティング機では簡単に農地で自動走行ができるメモリトレース機能もサンプル搭載。図面データの提供によって荷台の上を自由にカスタマイズすることだけでなく、検証内容に応じて自動走行向けのネットワークインタフェースの提供や、メカロンから電源を供給するためのカスタマイズの提供も行う。

マーケティング機は同社直販により275万円~660万円(税込)でバッテリー容量や開発協力などに応じた価格幅となる。予算に応じた調整も可能。納期は在庫状況に応じて2カ月からだという。

同社ではメカロンの農業従事者向け一般販売のため各種仕様および資料の整備を進めている。これと並行し、農業従事者向けの幅広い機材販路や、地域のアフターサポートの体制を有する事業者を通じた一般販売の体制構築を模索しており、連携を検討できる事業者からの問合せを受け付けている。

また、メカロンを活用した事業開発に取り組む農業機械や自動農業ソリューションを構築する事業者の開発パートナーも募集しているという。

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「メカロン」動画集
Doog

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