DJI JAPANは4日、高性能農薬散布用ドローンの新製品「AGRAS T30」(T30)「AGRAS T10」(T10)の国内販売を開始したと発表した。
DJI JAPANは、2017年3月のAgras MG-1シリーズ販売、2019年のT20の販売を経て、農薬散布用ドローンが日本の農業現場で信頼性の高い農業ドローンとなるよう、様々な機能の刷新や整備工場、教育施設の整備を推進してきた。
T30およびT10は日本の農業従事者からのフィードバックを反映し、更なるスマート農業への活用に向け、より安心・安全に、機能性や操作性も高めることで、生産性の向上に大きく貢献するという。
T30は、DJI農業の新しいデジタル・フラッグシップ。30リットルの液剤タンク、最大40kgの粒剤散布装置容量、16個のノズル、最大9メートルの散布幅を備えたT30は、空中散布効率を新たな高みに引き上げる。ワンタッチロッキングアーム設計のカーボンファイバーによるアーム構造は、折りたたんだ状態で体積を80%まで削減する。
T10は、コンパクトでありながら強力なソリューション。8リットルタンクと最大6メートルの散布幅で高効率な散布作業が可能。頑丈で信頼性の高い折りたたみ式トラス構造で、よりコンパクトになり展開も容易。日本の一般的な農業環境に適合した、新たな農薬散布ドローンだという。
T30とT10は、揺るぎない飛行の安全性に焦点を当て構築され、すべての環境と気象条件で周辺地域をとらえる球型レーダーシステムを備えている。障害物回避システムと適応飛行機能は、飛行中の安全性を確保するのに役立つ。前後に配したデュアルFPVカメラは、よりクリアな正面/背面の画像を提供し、サーチライトは従来に比べ2倍の明るさを備えている。
T30およびT10用に刷新された送信機は、最大4km離れた場所から安定した画像伝送をサポート。5.5インチの高輝度スクリーンは、過酷な屋外の炎天下環境でも鮮明な視界を提供する。RTK高精度測位モジュールにより、センチメートルレベルの飛行計画が可能になりる。また、追加の機能強化には、信号、干渉防止、操作の安定性が含まれる。
重要なコンポーネントを3層保護することで、T30とT10はIP67規格(バッテリーを除く)となり、農薬散布の過酷な作業環境においても必要な保護を提供する。
全国のDJI農業ドローン正規販売代理店にて受注・販売中。T30の本体価格は約170万円(希望小売価格)、T10の本体価格は約120万円(希望小売価格)。販売価格やその他詳細につきましては、DJI農業ドローン正規販売代理店まで問い合わる。