ハイボットは7日、ベルギーのBASFアントワープ工場で、パイプラック施設や圧力タンクの点検を含む、自社開発のロボットアーム ”Float Arm”のフィールド実証試験を行ったことを発表した。
Float Armは、狭隘・危険・過酷な環境で稼働しているインフラ施設を対象とする点検作業向けにてデザインされた、多関節ロボットアーム。Float Armは内部に自重補償機能を持つことにより、他社の製品と比較し軽量かつコンパクトな筐体を実現しているので、これにより分解・組立・交換が簡単に行え、設備が密集している中でも障害物を避けながら作業できる。BASFアントワープ工場で行われた実証試験では、カメラを使用した目視点検や超音波厚み計測を行いながら、様々な作業環境に適応する機動性を発揮することができた。
実証試験の結果、点検の視認性は良好で(実証試験動画リンクは下記に記載)、石油プラント業界を含む他業界からも注目を受けている。また、保守点検ロボットの普及を目的に設立された業界団体であるSPRINT Roboticsが主催する、SPRINT Robotics Award 2020にFloat Armがノミネートされ、今回のアントワープで行われたハイボットとBASF社の共同作業が、Groundbreaking Collaborative Work Towards Acceptance of Inspection and Maintenance Roboticsカテゴリーで、1位を獲得した。
□ BASF Antwerp: Piperack inspections with Float Arm 動画