Nextremer、東急、Huberの3社は20日、共同開発した「リモートコンシェルジュサービス」が、静岡県が実施する東伊豆・中伊豆地域公共交通・観光情報の提供における実証事業に採択されましたと発表した。実証実験の実施期間は2021年10月7日から2022年2月28日。
本事業は、「新しい生活様式」下における交通・観光情報の提供のあり方を検証及び共有するため、DXに資する新たな技術の導入により、伊豆地域を訪れる観光客のニーズに適合した情報提供を行うことで利用者の利便性を高めるとともに、利用者の行動傾向データを収集し、利用者ニーズや行動の傾向などの分析を行うもの。
本サービスは、Huberが提供する観光客の潜在的な旅行ニーズを端末上でヒアリングし、回答結果をもとに観光客のニーズに合わせたプラン提案をする「たび診断」と、Nextremerが提供する「AI案内サイネージ」を組み合わせたサービス。
AI案内サイネージには、1.観光案内および施設案内業務に最適化されたAIチャットボットによる自動音声対話機能、2.各サイネージディスプレイから自由にスタッフと通話ができるテレビ電話機能が搭載されている。よくある質問にはAIチャットボットが回答し、客のニーズや嗜好性に合わせた相談や観光提案に関しては観光案内所のスタッフが「たび診断」の結果をもとに、遠隔接客を行うことで効率的に案内することができる。
本事業に先立ち、本サービスは2021年3月25日から東横線・田園都市線渋谷駅および渋谷駅観光案内所「WANDER COMPASS SHIBUYA」で導入され、月間1000名を超える多くの客に利用された。
Nextremerでは観光案内に特化した「AI案内サイネージ」をはじめとする、遠隔コミュニケーションの最適化を目指したプロダクト開発・販売を進めている。今後も、Withコロナ時代における安心安全なコミュニケーション手法の提供のみならず、対話データや画像・映像データなどを用いた高度な分析を実施することで、新たなデータ価値の創出を目指していくとしている。